Jamf Nation User Conference 2026に行ってきたよ!
どーもみなさんこんにちは。ねもてぃです。
年に一度のJamfのお祭り、Jamf Nation User Conference(JNUC)に参加してきたので思うがままに初日について書いていこうと思います!
速報的に珍道中編を書きましたが今回はちゃんとKeynoteセッションを含めた現地レビューになります。
今年もKeynoteセッションでいろいろな発表がありましたが、いよいよ「MDM」という単純な概念は収束し、
- AIの活用を前提としたガバナンス
- APIを使った自動化
- Infrastructure as a Code/GitOps含む
- エンドユーザー・管理者ともにどう円滑に業務を継続するか
と言った部分に焦点が当たっていたように思います。
実際今年のJNUCでは上記に関連したセッションが多かったです。
JNUCとは(再掲)
JNUCは、Jamf社が毎年開催しているユーザーカンファレンスです。
毎年アメリカのどこかで開催され、今年はミズーリ州カンザスシティで開催されました。私は2023年のテキサス州オースティンから3年ぶりの参加となりますが、今回もいろんな刺激を受けられました!
主な中身としては、Jamf製品の新機能や今後の機能のプレビュー、顧客事例セッション、高度なワークフローなどを扱うディープダイブなどがあり、Apple管理者にとっては1年で最も情報が集まる場、といっても過言ではありません。
2日目の夜には近場の会場を貸し切ったJamf Nation Partyもあります!
Jamf製品を日々触っている身としては、新機能をいち早く知れるのはもちろん、世界中のMac管理者の事例やユースケースを知れるのが一番の魅力だと思っています。
Keynote: Power Up with Jamf and Apple
概要はすでにJamf公式ブログで公開されているので全部は取り上げませんが、「AI runs better on Apple. And Apple runs better with Jamf」という言葉は印象的でした。
AIを活用するためのマシンとしてのAppleデバイス、それに寄りそうJamf、みたいな管理・制御だけをするのではなく、組織でAppleデバイスを最大限に活かすためのソリューションであることを改めて表明したように感じました。
タイトルの「Power Up」にもある通り、いろいろなことを促進するための機能拡張や取り組みについての発表が多かったです。
あと、セッション内のリアルタイムデモが多かったですね!Keynoteセッションで実演デモをするケースはあまり多くないと思うのでこれはとても良かったと思います。
Blueprintの進化
Appleがデバイスの管理フレームワークを宣言型デバイス管理(DDM)に移行しており、Jamf ProはJamf Blueprintsという形で追従しています。
すでにアップデート管理などはDDMに移行していますが、今回はアプリ配布についてもDDMに移行することについて触れられていました。
ローカルAIの展開についても言及があり、ケースによっては活用できそうです。
一応これは2026年第4四半期に実装予定だとかどうだとか。
GitOpsとJamf Routines
GitOpsとか、Terraformとか、IaCとか、Jamf界隈でも話題になってますが個人的には汎用的なベストプラクティスではないし、活きる組織は限られると思っているので詳細はいったん割愛。
次のセッションでも事例は出てましたが、従業員6万人、Mac5,000台、みたいなレベルの組織では流石に活きると思いますし、今年はこの辺りのセッションが多めだったような気がします。
出来ることに越したことはないのですが、現状マッチする企業がどれくらいあるかなというのが所感ではあります。ただ、AIの台頭で自然言語によるパラメータ設定もできるようになってきており、今後はレベル感問わず活用できる未来がくると思うので追っておくといいと思います。
どちらかというとJamf Routinesのアップデートが良かったです!俗に言うノーコードによる自動化が組めるようになります!GUIによる条件分岐やできるアクションが増え、いろいろなユースケースにおいて自動化を見込むことができそうです!
※ ただ、Jamf Routinesを利用できるライセンスやミニマム契約数が限られているので今のところすべてのユーザーが利用できるわけではない、という点が注意です
こちらは2027年第1四半期ぐらいにリリース予定とかどうとか。
Device Health
これは少しDigital Employee Experience(DEX)の領域に広げてきたなという印象です。
元々拡張属性などでバッテリーの消耗状態とかは取得できましたが、それだけではなくメモリの使用状況、バッテリー、クラッシュ状況などを事前に評価し、エンドユーザーの不満と原因を先取りするような機能になるかなと思います。
こちらは2027年第1四半期あたりにベータ版が公開されるとかどうとか。
Jamf Routinesと組み合わせたエンドユーザーへの案内などの話もありました。
AI Governance
今年6月ごろから部分的に利用が可能になっているAI Governanceですが、ローカルAIからブラウザまでが対象になるようです。
AIの利用状況をデバイス、ユーザー、コマンドラインの単位で追えるようになり、トークンの消費状況なども確認できるようになります。
もちろん検知やブロック、分析レポート出力などもできます。俗に言うシャドーAI対策ってやつです。
ただ、AI Governance自体Jamf Protect前提の機能だったと思うので、活用できるのは利用者に限られそうです。
2026年の第4四半期にリリース予定とのこと。
セッションの最後らへん
「Deployed doesn’t mean configured」
結構好きな言葉だったので貼っておきます。
少なくとも管理コンソールで設定して終わり、じゃないのは間違いないと思います。
Platform State of the Union
2本立てのKeynoteセッションの2本目です。1つ目のセッションの深掘りだけでなく、こちらでも新機能についての発表とデモがありました。
https://www.jamf.com/blog/jamf-platform-state-of-the-union-jnuc2026/
こちらも公式ブログがすでにリリースされているので掻い摘んで取り上げようと思います。
Blueprintsの進化(その2)
このセッションが一番参加者の歓声が多かったです。それもそのはず、いままでBlueprintで確認できなかったデバイスごとの展開状態(展開済み・保留・エラーなど)が確認できるようになり、誰がBlueprintを編集したかなどの監査ログも出力されるようになるとのことでした。
これはリリース当初から多くの管理者からの声が上がっていた内容だったため、歓声が上がったのも納得です。
また、アクティベーション条件式で利用できる項目も増えていそうでした。
ほかにもJamf AI Assistantを利用したBlueprintのトラブルシュートデモもありました。
LLOYDS BANKING GROUPによるTerraform Providerの事例
先にも少し書きましたが、約5,000台のMacを5つのインスタンスで管理している事例です。
- 環境間の手作業による反映
- ロールバックの難しさ
- 本番環境での直接テスト
といった課題を解決するため、Terraform Providerを自作してオープンソース化したとのこと。
Mac Admins Slack Groupなど、多くの人の協力を経て、展開ができたとのことでしたが、なんと、Pull Requestの50パーセントは日本から、という言葉もありました!!!日本組としては嬉しいですね!!!(先日弊社イベントにてお会いした方がたくさんプルリクしてました。笑)
モバイルデバイス関連
モバイルデバイス管理関連の話もいくつか挙がっていましたので少しだけ紹介します。
App Insights Report
App Insights は、配布しているモバイルアプリごとのリスクをスコアで可視化する機能で、古いバージョン、データ漏えいの可能性、サイドロードされたコードといった観点で評価してくれるとのこと。
高リスクと判定されたアプリは、権限要求、取り込んでいるライブラリ、通信先ドメイン、AI の利用状況まで掘り下げて確認できるようです。
「承認済みのアプリに、いつの間にか AI 機能が入っていないか」という、セキュリティチームや経営層がまさに今気にしている疑問に答えてくれる機能との言及がありました。
2026年第4四半期 GA 予定とのこと。
Jamf Device Checker
Jamf Device Checker は、フロントラインや共有端末向けのエンドユーザーアプリで、端末を手に取った人が「この端末はすぐ使えるか」をひと目で確認でき、使えない場合はその場で直し方を案内してくれます。
何をもって「準備完了」とするかは管理者が決められ、OS やアプリの更新状況に加えて、Wi-Fi の MAC アドレスや IP、スピードテスト、iOS 27 の新しいDevice Healthといった、MDM だけでは見えにくい情報もチェックできます。
もともとはパイロットが離陸前に電子フライトバッグを最新化するために作られたもので、小売店の POS 端末のように「使おうとしたらバッテリー切れ」「アプリが古い」で業務が止まるのを防ぐ用途にも広がっているとのことでした。
Jamf Tap
Jamf Tap は、まだプロトタイプで開発中とのことですが、入館証や社員証(RFID や NFC)などをタップするだけで端末の貸し出しとサインインを済ませられる仕組みです。
例えば充電ステーションの端末にカードをかざすとその人に端末が割り当てられ、既存のIdPを使って対応アプリにもSSOでサインインした状態になり、返却は手動でも、タイムアウトによる自動ログアウトでも行えます。
建設現場や病院、シフト勤務の現場のように、共有端末を毎日ローテーションで使う環境で、「誰がどの端末を使っているか」の把握とサインインの手間をまとめて解決する狙いの機能のようです。
2027年の第1四半期にパブリックベータの予定みたいです。
次回のJNUC 2027はアナハイム!!!
Jamf Nation Liveの紹介もありました。Tokyoは2026年10月30日(金)で開催されます!みんなで参加しましょー!!!
https://www.jamf.com/ja/lp/jamf-nation-live-tokyo-2026/
というわけでKeynote編は以上です。その他セッション編も書こうかなと思っているのでお待ちいただければと思います!
それでは!!!
おまけ
JNUC会場ではドーナツやポップコーン、レッドブルなども振る舞われています。
1日目の夜はCounty Road Ice Houseで肉を食べました。
そのあとはNexthink主催のハッピーアワーへ!
(前日行ったお店と同じところだったのは内緒)
おわり。