こんにちは〜!セキュリティチームの佐藤です。
先週、3日間のスクラム研修に参加してきました!
正直、研修がこんなに楽しいとは……! スクラムの本質がわかったのはもちろん、最高の仲間に出会えたこと、そして何より「これ、そもそもなんでだっけ?」って物事の本質を考える力が身についたのが、私にとって大きな収穫でした。今日はそんな研修のブログを書いていきます。
スクラムって、そもそも何?
「スクラム」って言葉、聞いたことありますか?
開発やIT業界が未経験だった私は、入社前にクラウドネイティブのブログを読んで初めて知ったんです。スポーツ好きならラグビーのフォーメーションを思い浮かべるかもしれませんね。この「スクラム」は、ビジネスでもチームでプロジェクトを進めるための、とっておきのフレームワークなんです。
スクラムは「アジャイル」を実践する手法
スクラムを理解する上で外せないのが「アジャイル」という考え方。
アジャイルって「素早い」「機敏な」って意味で、変化が超速い現代にぴったりなんです。計画をガチガチに固めるんじゃなくて、小さなサイクルでプランを立てて実行して改善を繰り返していくっていう手法の総称です。
下の絵はアジャイルを用いた開発の流れを表しています。「企画」「開発」「テスト」を小さな期間で何度も繰り返しながら機能を実装していきます。

もちろんアジャイルはソフトウェア開発だけでなく、ビジネスや日常生活にも取り入れられています。市場のニーズが変わっても柔軟に対応できることは、顧客へ価値を迅速に提供することにつながるため、「常に最高の成果と価値を追求する」クラウドネイティブにとって、アジャイルはまさにぴったりの手法なのです。
で、このアジャイルの考え方を具体的に実践するためのフレームワークの一つが、スクラムなんです。
スクラムを構成する3つの要素
スクラムは、3つの要素でできています。
1. 役割(ロール)
- プロダクトオーナー:プロダクトの「責任者」です。顧客のニーズを徹底的に理解して、「何を作るか」を決めます。
- スクラムマスター:チームの「ファシリテーター」です。チームがスムーズに動けるようにサポートしたり、スクラムのルールが守られているかを見守ったりします。
- 開発チーム:実際にプロダクトを開発する「実行者」です。少人数で、みんなで協力しながら進めます。
2. イベント(儀式)
- スプリント:1〜4週間くらいの、短い開発期間のこと。この期間で1つの成果物を完成させます。
- デイリースクラム:毎日、チームメンバーがサクッとやる進捗確認ミーティングです。
- スプリントレビュー:スプリントの最後に、できたもの(インクリメント)をみんなに見せてフィードバックをもらいます。
- スプリントレトロスペクティブ:スプリントを振り返って、「どうすればもっと良くなるかな?」をチームで話し合います。
3. 作成物(アーティファクト)
- プロダクトバックログ:開発する機能とか改善点をまとめた、いわば「やることリスト」です。
- スプリントバックログ:スプリント中にやるタスクを具体的にリストアップしたもの。
- インクリメント:スプリントで完成した「動く成果物」のことです。「完成してなければインクリメントじゃない!」って教わりました。
前提を疑い、本質に迫る力
スクラムの概要を学んだ後は、実際にチームでプロダクトを作り上げるワークに没頭しました。
私たちって、普段、無意識のうちにいろんな前提に縛られがちですよね。でも、この研修では「それって本当にそう?」「なんでそう思うの?」って問い続けることの重要性を改めて学んだんです。
ロープレで体感!「本質を問う力」
研修では、スクラムマスターの振る舞い方を考えるロールプレイングもやりました。
開発未経験の私は、最初「自分ができること」を精一杯やりながら、周りを観察していました。でも、この「前提を疑う」視点を取り入れてみたことで、ロープレの内容が激変したんです。
例えば、顧客の要望に対して、あえて「その評価って本当に正しいですか?」「お客様が求めている評価や本質に、まだ達していないんじゃないですか?一度ヒアリングした方がいいと思います」って発言してみたんです。
表面的な要望の奥にある「顧客が本当に求めている本質的な価値」って、ヒアリングなしでは見えてきませんよね。この発言がきっかけでチーム内の議論がさらに深まって、講師の方にも褒められました。この経験は、今後の業務に活かせる重要なスキルだと確信しています。
個性を尊重し、高め合う最高のチーム
研修で一緒になったチームメンバーも、本当に最高でした。
「全部私に任せて!」って前に出るタイプの人がいなかったおかげで、みんなが自発的に意見を出して、フラットに話し合える雰囲気になったんです。それぞれが自分の得意なことを活かしながら、お互いを尊重し、高め合う。そんな最高のチームだったから、たった3日間でもすごく有意義な学びが得られたんだと思います。
ちなみに、チーム名は「アスレチック」でした。(雨の日も嵐の日も、最高気温40度の灼熱の日も徒歩で保育園に行っている私にとって、チーム名アスレチックは名前負けしてなかったかなって思います笑)
私は生粋のインドア派なんですけど、事前に書いた付箋を見たら、私以外みんなスポーツが趣味だってわかって…自己紹介、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。でも、初日は前職で培った「いらすとや」の画像を爆速で探すスキルで資料作りに貢献し、最終日には自分の言葉でしっかり議論に参加できたかなと思います。
今まで超トップダウンで、しかも1人部署みたいな環境で仕事をしてきたので、チームで一つのものを作り上げる経験は、学生時代ぶりでした。自分の限界が部署の限界になってた経験があるからこそ、チームで働くってこんなにいいんだ!って感動しましたし、こんなにも物事が加速的に進むんだ!ってびっくりしました。自分にはない視点の発言をもらえるので、本当に学びの連続でした。
最後に 『本質』を追求する文化が、クラウドネイティブにはある
実は、この「本質を問う」っていう姿勢はクラウドネイティブに入社してから強く感じています。
セキュリティチーム内では常に「お客様はこの製品を入れたいって言ってるけど、何を達成したいんだっけ?どうなりたいんだっけ」みたいな議論が飛び交っていて、本質を追求する組織文化が形成されています。だからこそ私は今回のスクラム研修のロープレで活かせたのです。
ロープレの件をチームメンバーに共有したら、「顧客の評価が厳しかったり、言葉の圧が強いのは、過去のプロジェクトでの経験がそうさせているかもしれないね」「その怒りや激しい感情を彼(顧客)に抱かせたのは何だったのかの背景を探るのも一つの方法だね。」と、さらに別の視点からアドバイスをもらえて、「その発想はなかった!」って感動しちゃいました!物事を多角的に見ることの重要性も学びました。
今回の研修で得た「本質を問う力」は、お客様への価値提供を最大化する上で欠かせないものです。この力を当たり前に実践できるチームの一員でいられることを、心から嬉しく思います。 3日間、本当に楽しくて、学びの連続でした!