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約2ヶ月でCISSPに合格した勉強法と受験までの流れ

Web開発から転身し、クラウドネイティブでセキュリティを担当しているKazunoriです。
本記事では、CISSPを、トレーニング講座を受けずに約2ヶ月の独学で受験し、合格したときの流れや勉強方法を紹介します。

結論だけ先に書くと、公式問題集を軸に「解く → 分からない用語を8ドメインの文脈で理解する」を繰り返すのが最も効率的でした。

CISSPとは

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)は、非営利団体ISC2が認定する情報セキュリティの国際認定資格です。CBK(Common Body of Knowledge)と呼ばれる共通知識体系の8ドメインを対象に、セキュリティの設計・運用・ガバナンスまでを広くカバーします。

項目内容
認定団体ISC2
試験形式CAT(Computerized Adaptive Testing)、100〜150問、試験時間3時間
受験料749ドル
認定要件8ドメインのうち2つ以上で通算5年の実務経験(該当する学位・認定資格があれば1年免除)
年会費(AMF)135ドル

実務経験が足りない場合も、試験に合格すればAssociate of ISC2として登録し、6年以内に必要な経験を満たすことで認定を受けられます。

取得するメリット

  • 提案・監査の場で通じる肩書きになる:ISC2は、CISSPを情報セキュリティ業務従事者の必須要件としている企業があると紹介しており、国内でもRFPや体制要件で名前が挙がることがあります。
  • 判断の共通言語が手に入る:8ドメインを横断して学ぶため、技術・運用・法務・マネジメントのどこに論点があるかを整理しやすくなります。

前提

  • 本記事は「これからCISSPを独学で受ける人」全般に向けた内容です
  • 学習期間は約2ヶ月、学習時間は平日2時間・休日6時間で合計150時間ほどです。
  • 公式トレーニング講座は未受講です。独学のみの体験談になります。

使った教材

公式ガイドと公式問題集

本家ISC2の公式教材です。いずれも2024年発売で、比較的新しい内容が反映されています。

  • ISC2 CISSP Certified Information Systems Security Professional Official Study Guide, 10th Edition
  • ISC2 CISSP Certified Information Systems Security Professional Official Practice Tests, 4th Edition

Udemyの8ドメイン講座

UdemyにあるPIEDPIN氏の8ドメイン分の動画講座を使いました。Udemyは定期的にセールがあるため、セール時にまとめ買いするのがおすすめです。

公式トレーニング講座はどんなもので、いくらかかるのか

ISC2公式トレーニングは、CBK 8ドメインを講師がレビューする5日間の研修と、自習型のオンライン講座(価格は問い合わせ)の2種類で、前者はNRIセキュア、ラック、GSX、i-Learningなどが日本語で開催しています。

国内の5日間コースは税込539,000円(早期・団体割引440,000円、受験料は別途)や受験バウチャー込み682,000円が目安で、受験料込み60〜70万円規模になります(2026年9月時点の各社公表価格)。

一方で独学は教材費1〜2万円+受験料749ドルで済み、差額は40万円以上。講師に質問できる環境と強制力に価値を感じるかが分かれ目だと思います。

勉強方法

Udemyは倍速で流し見してインデックスを作る

空き時間にPIEDPIN氏の動画を倍速でひたすら流し見しました。細部を覚えるのではなく、広く浅く、どこに何があるかのインデックスを貼っていくイメージです。

公式ガイドは読まずに解く

公式ガイドは通読せず、章末問題を解くことに注力しました。公式ガイド・公式問題集ともに2周(間違えた問題は3周目まで)解き、初回正答率は50%前後。ドメイン4・5あたりは30%程度で、明確に弱点が見えました。

英語原著はブラウザ+翻訳で読み進める

教材は英語の原著を使い、正規購入した電子版をブラウザで開き、個人利用の範囲でGoogle翻訳を併用しながら解き進めました。ブラウザで読める形にしておくと、翻訳と原文を行き来しながら進められるのが利点です。

ときどき文意に沿わない訳になりますが、訳文に引っ張られず、英単語そのものの意味で理解することを心がけると混乱しません。

分からない単語はAIに聞いて8ドメインの文脈で理解する

日本語訳でも英語原文でも意味をつかみきれない用語は必ず出てきます。そうした単語や概念はAIに投げて、CISSP CBKに則った位置づけで解説してもらうようにしていました。辞書的な意味ではなく「どのドメインのどんな文脈で出てくるか」「似た用語との使い分け」まで掘るのがポイントです。

用語が曖昧なまま問題数だけ重ねても伸びません。ここを潰す作業が最も効果的でした

学習スケジュール

時期内容分量
5月中旬〜下旬公式ガイドの章末問題(1周目)約400問
6月初旬〜中旬公式問題集8回分(1周目)約1000問
6月中旬〜下旬公式問題集8回分・ガイド章末問題(2周目)
7月初旬問題集・練習問題4回分(2周目)約400問
7月初旬〜中旬2周目で間違えた問題のみ(3周目)

平日は空き時間に動画、土日にまとめて問題演習という配分で、平日2時間・休日6時間、約2ヶ月で合計150時間ほどを投じました。総量としては1,800問前後を2〜3周したことになります。

試験をいつ申し込むか

会場は3択

試験会場は東京・大阪・福岡の3択です。関東近辺であれば実質東京一択になります。

申し込みタイミングと空き枠の取り方

  • 試験日を確定した後に変更すると50ドルの手数料がかかります(キャンセルは100ドル)。
  • タイミングとしては、勉強が8割終わってからでも遅くありません
  • 直近2〜3週間は埋まって見えますが、直前キャンセルの空きが週3〜4件ほど出ていました。都合の良い枠が出たタイミングで押さえられます。

リテイクバウチャーは買っておく

受験料は749ドル、リテイクバウチャー(Peace of Mind Protection)を付けるとプラス250ドルの計998ドルで2回受験できます。受け直すとまた749ドルかかることを考えれば十分に割に合います。

何より精神的な余裕が大きいです。ISC2の試験は本気で準備していても落ちます。よほどのことがなければ、バウチャーを購入して準備完了の目安日を決めてから申し込むことをおすすめします。

時間帯の選び方

開始時刻は8時〜16時の間で選べます(午前枠が多い印象)。ただし30分前集合なので、遠方から当日移動する場合は朝の早い枠を取ると結局前泊が必要になります。当日移動で済ませるなら、実質10時以降の枠が現実的でしょう。

試験当日

私の場合は11時開始、会場はピアソンVUEのテストセンター(新宿)でした。

  • 電車の遅延リスクを考え、1時間前到着を目安に向かいました。
  • 受付に着いたところ「すぐテストできます」と案内されました。席が空いていれば早めに着いてもそのまま受験できるようです。

試験内容について(NDAの範囲で)

試験内容はNDAの対象となるため詳細は書けませんが、公表されている試験範囲どおり、公式CISSP CBKの内容とその応用方法を理解していれば合格できる試験だと感じました。

日本語訳には独特の癖があるため、前述のとおり英単語と合わせて理解しておくことをおすすめします。

なお、ドメイン比率を含む試験範囲は定期的に見直されます。最新のExam Outlineは必ずISC2の公式サイトで確認してください。

受験の感想

CAT形式の仕組み

CISSPはCAT(Computerized Adaptive Testing)形式で、回答状況に応じて次の問題の難易度が変わる適応型試験です。出題は最少100問・最大150問、試験時間は3時間。100問目の時点で合否が統計的に判定できればそこで終了し、判定に至らなければ150問の上限まで出題が続きます。このため100問を越えて問題が続くことは、「まだ合否が確定していない」ということです。

解答自体は100分程度で終わりました。時間は十分にあると思います。

難易度は、最初は比較的易しい問題から始まり、進むにつれて上がっていきました。最初の10問を終えた時点で「厳しい戦いになりそうだ」と感じ、10問単位で進めるうちに選択肢を絞り込むのがどんどん難しくなり、80問あたりでは完全に疑心暗鬼でした。どの選択肢も部分的には正しく、その中でよりベターなものを選ぶのがとにかくきつかったです。

100問目を越えても問題が続き、「やはり落ちたな」と思いながら解き進めたところ、108問目であっけなく終了しました。

150問の上限より早く終わったとはいえ、この時点では合否の見当もつかず、落ちたと思いながら受付へ向かい、結果の紙を受け取りました。結果はなんとか合格でした。

これから受ける方へ

  • 公式ガイドの通読から始めるより、問題集を回して弱点ドメインを特定するほうが早いです。
  • 選択肢ごとの理由を言語化できるまで詰めると、本番の「ベターな選択肢を選ぶ」形式に対応しやすくなります。
  • 申し込みは早めに枠を確認しつつ、直前キャンセル枠も視野に入れて柔軟に組みましょう。

一緒に働く仲間を募集しています

クラウドネイティブでは、セキュリティ領域で一緒に働く仲間を募集しています。

IT業界での経験があり、セキュリティに興味を持って学び、それを実践に移すのが好きな方と相性の良い環境です。セキュリティエンジニア経験がある方も歓迎です。少しでも気になった方は、カジュアル面談からお気軽にご相談ください。募集中のポジションは採用情報からご覧いただけます。

参考リンク

ISC2、CISSP、CBKはISC2, Inc.の登録商標です。

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