はじめに
こんにちは!PMアシスタントのnatsumiです!
今回は、私が一番関わりのあるチーム「PMチーム」のお話をしてみようと思います。
というのも、クラウドネイティブに支援をお願いすると、実際にどんな人が、どんなふうに伴走してくれるのか。イメージがわかない方も多いかと思います。
そこで、日々お客様のプロジェクトを推進しているプロジェクトマネージャー(以降PM)に、インタビュー形式で、仕事への向き合い方やお客様をサポートする上で意識していることを、率直に語ってもらいました。
💬PMって、何をする人?
私:そもそも、クラウドネイティブのPMはどんな存在なんでしょうか?
PM:一言で言うと、「あらゆるステークホルダーに対して、プロジェクトの成功を約束する存在」です。お客様はもちろん、営業やエンジニアも含めて、関わる全員に成功をコミットする。受注から納品までの間、プロジェクト全体を見渡していくのがPMの役割なんです。営業もエンジニアも、それぞれの領域を全力で見ている。だからこそ、全体を見渡して、関係者全員が動きやすい状態を作り続けるのがPMの仕事だと思っています。
私:「自分が全部やる」ではなく、「みんなが動きやすくする」なんですね。「全体を見ている人」がいるのはお客様にとっても、営業、エンジニアチームにとっても大事な存在ですよね!
私:ちなみに、全体を見渡す人の立場であるPMって聞くと、PM一人で大丈夫?と心配する方もいそうですね?各プロジェクトの状況や課題を一人で抱えるのですか?
PM:毎朝のデイリーで全プロジェクトの進捗・課題をPMチーム+エンジニアチームのリーダー陣で共有していて、担当PMが一人で状況を抱える構造になっていません。他プロジェクトの知見もその場で借りられています。「担当PMの経験」ではなく「会社全体の経験」で支援できる、という安心につながる話です!
私:お客様的にも他プロジェクトでの知見も交えながら、お客様にあったサポートをしてもらえているのは、クラウドネイティブならではですね。
💬受注前から関わっているの?
私:実はご契約前の商談段階から、PMが関わっているんですよね?
PM:はい。契約前から商談に同席して、プロジェクトのゴールの定義や、スケジュールの背景、お客様側の体制などを伺います。スコープ・技術・スケジュール・体制・契約といった観点でリスクを評価して、懸念があれば受注前に解消しておく。「なんとなく始まったプロジェクト」にしないことが、始まってからの安心につながるので。
私:商談の場に入るときに、特に大事にしていることはありますか?
PM:お客様が「なぜ今、この相談をしに来てくださったのか」を伺いきることです。ご担当の方が個人的に危機感を持たれているのか、これからの時代に合わせてソリューションを導入したいのか、実際にインシデントがあったのか。動機や背景、目的を、お客様の立場になって感じられるまでコミュニケーションを取ります。ここだけの話、コミュニケーションの結果、「お客様の状況ならここまでお金をかける必要はないですよ」と率直にお伝えすることもあるんですよ。
私:「必要ない」とまで言い切れるのは、お客様目線で考え抜いているからこそですね。ほかに、契約前の段階で確認しておくことはありますか?
PM:規模の大きい企業やグループ会社のお客様の場合、どの会社・どの国や地域まで対象にするかで、関係する法律もプロジェクトの規模も大きく変わります。だからスコープの確認は、契約前の段階から欠かせません。
💬PMがいちばん大切にしていること
私:支援が始まってから、プロジェクトを進める上で何をいちばん大切にしているんですか?
PM:大切にしていることは2つあります。1つ目は「プロジェクト範囲のグリップ」、2つ目は「お客様の心理的安全性の確保」です。
私:まず、1つ目の「プロジェクト範囲のグリップ」について詳しく教えてください!
PM:最初のキックオフで、「このプロジェクトで何をつくるか」「お客様目線でどういう状態になったら嬉しいのか」を言語化・具体化するところまで、お客様とすり合わせます。それと同時に、「何はやらないか」を明文化することです。ここが曖昧なまま進むと、3ヶ月のプロジェクトに8ヶ月分の内容を詰め込むような状態になって、結局お客様にもチームにもご迷惑をかけてしまうので。
私:「やらないことを決める」って、少し意外に聞こえるかもしれませんね。
PM:でも、それが誠実さだと思うんです。「今回はここまで」という範囲の輪郭をつくることが、結果的に両者にとって良い方向に働きます。だからクラウドネイティブでは、段階的に進めることをおすすめすることも多いんですよ。途中で追加のご要望をいただいたときも、曖昧なまま受けるのではなく、「今の合意範囲に含まれるか」「追加対応としてどう進めるのがベストか」を必ず整理してお返しします。その場しのぎで受けて、後で立ち行かなくなるほうがよほど不誠実なので。それと、お客様との合意だけでなく、PMOや各エンジニア、営業、役員といった社内のステークホルダーとの間でも、認識の齟齬をなくすことを同じくらい大事にしています。
私:では、2つ目の「お客様の心理的安全性」についても教えてください!
PM:多くのお客様にとって、私たちとのプロジェクトは「初めて」なんですよね。何も知らない状態だと、私たちが「集団で参加する専門家集団(圧)」に見えてしまうこともある。だからPMが率先して、お客様がご自宅でくつろぐような気持ちで発言できる場、「次のミーティングが楽しみ」と思ってもらえる雰囲気をつくります。ここができていないと、コミュニケーション全体が非効率になってしまうんです。
私:プロジェクト中、お客様が不安になる場面もあると思います。どう気づいて、どう対応していますか?
PM:たとえば口調が少し強くなるのも、不安のサインだと捉えています。そういうときは、議論を先に進めるよりも、用語の定義や前提の認識合わせに一度立ち返ります。急がば回れ、です。
💬定例会と「見える化」
私:プロジェクト進行中のコミュニケーションで意識していることは?
PM:定例会を「ただの報告会」にしないことです。毎回「この場で何を決めるか」をアジェンダに入れて、終わったら「決まったこと」と「誰が・いつまでに・何をするか」を必ず残す。この2つさえ明確なら、お客様が置いてけぼりになることはありません。
私:スケジュールの管理はどうしていますか?
PM:スケジュールは「予定」ではなく「お客様との約束の集合体」だと捉えています。だから「大丈夫だと思います」ではなく「確認済みで大丈夫です」と言えるまで確かめる。長期の全体像と直近のアクションの両方を毎回お見せするのも、先が見えない不安をなくすためです。
私:ちなみに『見える化』って、具体的にはどうやっているんですか?
PM:Asanaで「誰が・いつまでに・何を」を一覧化し、基本的にはクラウドネイティブのAsanaボードにお客様も招待し、同じボードを見られるようにしています。そうすることで、お客様のタスクも管理することができますし、お客様自体も今クラウドネイティブのエンジニアが何を着手して動いているかも可視化できるので、進捗確認がいつでも出来る形になっています。
💬想定外への向き合い方
私:プロジェクトには想定外の動きもつきものだと思います。そういうとき、どう対応していますか?
PM:私は常に「最悪のシナリオ」から考えるようにしています。リアルタイムでインシデントが起きた、経営陣が変わった、ご担当者が休職された。「最悪、何が起きたらこのプロジェクトの存在意義がなくなるのか」「プロジェクトが意味を持ち続けるためのコアな要素がなくなったら、どう対応するか」を、事前にシミュレーションしておくんです。ここまで考えておくと、不意を突かれることはなくなってきます。
私:お客様の会社の状況そのものが変わることもありますよね。
PM:あります。会社の財政状況が変わる場合もあるので、キャッシュを鵜呑みにして製品選定をするのも危険なんです。お金がなくなったとしても押さえたい部分はどこか。より本質的な課題を見極めるために、シミュレーションしておく。そうすれば、どんな状況になっても「最低限このコアだけは絶対に押さえよう!」という指示出しができるんです。
💬お客様との関係づくり
私:お客様との関係で、大事にしているスタンスはありますか?
PM:「ベンダーとお客様」というより、同じチームの一員として動きたいと思っています。技術の話を専門用語のままにせず、お客様の言葉に翻訳して届けるのもPMの大事な仕事です。それと、「いま何を期待されているか」を常に確かめて更新し続けること。期待がずれたまま進むことが、いちばんの事故のもとなので。
私:関係づくりのスタイルは、PMによっても違いがありそうですね?
PM:そうですね。クラウドネイティブのPMには、大きく3つのタイプがいると思っています。感情面にはあえて踏み込まず、アウトプットの品質で信頼を築く「ビジネスプロフェッショナル型」。お客様との一体感やシンクロ感を大事にして、チームに溶け込みながら有機的にコミットする「グルーヴ型」。そして、お客様お一人おひとりの動機や背景、感情まで深く理解して、カウンセリングやコーチングのように関わる「以心伝心型」。
私:タイプが違っても、目指すところは同じなんですね。
PM:はい。どのアプローチでも、お客様にとっての「成果」を達成できていれば良い。むしろタイプの違うPMがいるからこそ、お客様の個性に合わせてベストなPMをアサインできる。より良いプロジェクトになるよう、そこは常に調整しています。
💬最後に、、、今のPMチームメンバーはどんな人?
私:今年に入ってから、PMチームにも新しいメンバーを数人迎えましたよね!今のPMチームメンバーはどんな人が集まってますか?
PM:本当にいろんなタイプが揃っていますよ。チームでいちばん優しく、どんな相談にも辛抱強く付き合ってくれるPM。情報システム業界にはない野性味と野心的な視点を持ち、長年の実体験からお客様に実感を持ってアドバイスできるPM。人の心を掴みながら動的に適応し、お客様と共に成長していけるPM。独自の世界観と、場が和んでお客様が主体になれる空気感を持ったPM。元ひとり情シス経験のキャリアならではの攻めの感覚と、お客様(情シス)の痛みに敏感に対処できるPMなどなど。
私:本当に個性豊かですね!
PM:いろんな能力・性格のPMがいるからこそ、お客様に合わせられる。それが今のPMチームのいちばんの強みだし、面白さだと思います。
まとめ
話を聞いて感じたのは、「安心して任せられる」の正体は、契約前からお客様の目的に寄り添うこと、丁寧な合意、安心して発言できる場づくり、進捗の見える化、最悪のシナリオまで見据えた備えといった基本の徹底なのだ、ということでした。
今回、クラウドネイティブのPMの思いや意思を知って、「クラウドネイティブに頼ってみたい!」「プロジェクトを一緒に進めたい」と思っていただけたら嬉しいなと思います。
クラウドネイティブへの支援を検討されている方は、まずはお気軽にご相談ください。
個性豊かで情シスの気持ちが分かるPMたちが、皆さまのプロジェクトに伴走します!