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ジョーシスITアウトソーシングでキッティングからの解放(dely株式会社様 導入事例インタビュー)

はじめに

先日、ジョーシスの「ITアウトソーシングサービス」の導入事例インタビューをdely株式会社様に行いました。本日のブログではその内容をご紹介します。

インタビューのサマリー

  • dely株式会社様はキッティング業務を派遣社員さんにお願いしてきましたが、派遣社員さんのマネジメントや体調不良時のリカバリー等に工数を使っており、 真の意味でキッティングから解放されているとは言いがたい状況でした。
  • そんな中、ジョーシスのITアウトソーシングサービスを導入し、キッティング業務をジョーシスに依頼することで、 真の意味でキッティングから解放されることができました。
  • 今後はPCの廃棄など、より幅広いPCライフサイクル管理でジョーシスを使いたいと考えており、今後もジョーシスのアップデートから目が離せません。

インタビューを依頼した経緯(クラウドネイティブの実情)

クラウドネイティブの基本スタンスはとにかく自分たちで使ってみること。自分で体験し、自分で痛みや価値を感じたものを取り扱い、お客さんに価値を提供することをモットーとしています。本日のブログのテーマであるジョーシス(SaaS)に関しても本番環境で実証検証を実施した上で取り扱いをしています。

しかし、ジョーシスのITアウトソーシングサービスの検証は一筋縄ではいきません。ITアウトソーシングサービスの説明を聞いて、筆者は「組織によっては非常に高い価値を提供するものである」とそのポテンシャルを感じた一方で、クラウドネイティブにはアウトソースする業務がほとんどありません。

クラウドネイティブは直近、入退社がほとんどなく、さらにゼロタッチプロビジョニングとゼロタッチデプロイによりPCの入れ替え時等に発生するキッティング作業も自動化されている状況でした。何より、情シス専業コンサルということで、パソコン詳しい人が多く、アウトソースするより自分たちでやった方がいいという悩みがほとんどない状況でした。

自社で試せないなら聞いてみよう!

当社はたまたま試す機会がなかったとはいえ、キッティングは情シスにとっての大きな悩みポイントの1つです。また、SaaSとアウトソーシングの両方を提供しているという点がジョーシスのユニークな点であり、片方しか体験していない状況で真にジョーシスを理解したと言うことはできません。そこで、ITアウトソーシングサービスを導入している dely株式会社様にお時間をいただきまして、「ITソーシングサービスがどのようなものなのか?」「どう価値を見出しているのか?」という点をヒアリングさせていただきました。

会社名dely株式会社 (dely, Inc.)
設立2014年4月
事業内容【企画・運営・開発】
レシピ動画プラットフォーム「クラシル」
お買い物サポートアプリ「クラシルリワード」
ライフスタイルメディア「TRILL」
ライバーマネジメント事務所「LIVEwith」
HPhttps://dely.jp/about/company

↓インタビューここから↓

キッティング業務が派遣社員さんに任せきり

dely株式会社の情報システム部門はインタビューを受けてくださった山田様・後藤様の2名で構成されています。彼らは普段、改善活動に注力し、月間20~30台ほど発生するキッティング作業に関しては派遣社員さん1名にお願いして運用してきました。

しかし、派遣社員さんを迎え入れるということは、当然、勤怠やタスク管理・教育等のマネジメント業務が発生します。 また、派遣社員さんが体調不良等で業務ができない際には、 当然社員が対応せざるを得ないため、その対応が通常業務を圧迫してしまうと言う課題がありました。導入前の状況を後藤様は「本来は派遣社員さんを雇うことで、 キッティングから解消されたかったにもかかわらず、 なかなかキッティング周辺の悩みから解放されない」と振り返ります。

ジョーシスのITアウトソーシングサービスと出会う

「そんな状況で出会ったのがジョーシスのITアウトソーシングサービスでした」と山田様は当時の状況を振り返ります。ジョーシスのITアウトソーシングサービスは、台帳管理やキッティングなどのデバイス業務をはじめ、アカウント発行・削除などSaaSについて発生する様々な管理業務をオーダーメイドでお願いすることができます。

元々、dely株式会社ではジョーシスのSaaS機能を使っていましたが、兼ねてよりキッティング業務が潜在的な課題となっていたため、「デバイスのキッティング・発送・デバイス台帳の更新業務もお願いしたい」ということで利用開始しました。(サービスページ:https://jp.josys.com/function/bpo

キッティングから解放され、コア業務に集中できるように

契約後、dely社内に保管されていた在庫端末をジョーシスのキッティングセンターに送って利用開始。以後はジョーシスの担当者が在庫端末の保管・管理を行います。「導入当初は戸惑う部分があったものの、ITアウトソーシングサービスを利用してから2ヶ月程度で、キッティング業務に関して考える時間が無くなった」と後藤様は語ります。「デバイスの追加依頼から実際にエンドユーザーが利用できるようになるまでの時間も期待より早く品質も問題ない」と語っており、大変満足されている様子が伺えました。

そして、何よりの成果として山田様からは「派遣社員さんのマネジメントから解放され、真の意味でキッティングから解放され、コア業務に全力投球できるようになった」という力強い言葉をもらいました。現在は、運用に溶け込んでおり、キッティングに関する課題を感じることはないとのことです。

実際の端末配送の流れ

ITアウトソーシングサービスの利用の流れとしては、 まずdely株式会社様の社内のワークフローで、端末の配送のリクエストがなされます。 そのリクエストが社内で承認されたら、 ジョーシス株式会社の担当者に連絡が行き、 ジョーシス株式会社の担当者によってキッティングが行われた後に、 リクエスト元に端末が発送されます。 一方、 退職や端末交換等で端末を返却する際には、 申請の後、直接ジョーシス株式会社に端末を送ります。

また、ジョーシスでは端末管理台帳機能も提供しているため、 端末管理台帳のメンテナンスもジョーシスが行っているくれるところも嬉しいポイントです。 それにより「端末の所在」や「誰がそれを使っているか」が 日々メンテナンスされます。

スタートアップならではの日々改善

また、別の観点として、ジョーシス株式会社のフローの改善に関しても非常に満足された様子でした。両社間のやり取りをよりスムーズに行うためのスキームを提案してきてくれるなど、スタートアップならではの改善の速さを売りにしているようです。また、今後の展望としては山田様からは「端末のキッティングや配送だけではなく、廃棄までジョーシスのサービスとしてお願いできれば嬉しい」などという話が出ていました。

インタビューの様子

おわりに〜幸せなベンダーロック〜(筆者談)

ITアウトソーシングサービスはdely株式会社様にとってはなくてはならないものなっている状況ですが、 その状況を「幸せなベンダーロック」と表現をしている点が特に心に残っています。ジョーシスの広告記事だと筆者も間違えてしまうほど良い事しか書いていませんが、 当社PJメンバー総勢で、意地悪な質問をしても、 悪いところが出てこないほど、dely株式会社様が抱えていた課題とITアウトソーシングサービスがベストマッチしているようでした。

クラウドネイティブの実情とはマッチしなかったものの、 同じような課題を抱えている企業の皆様にとって参考になれば幸いです。

ぐっち

コンサル会社にてISO27017やISMAP等のセキュリティ規格案件を経験した後、クラティブに入社。セキュリティチーム所属ですが、最近は生成AI等を使ったシステムの開発や導入をやっています。趣味はダンス。Microsoft MVP for AI Platform & M365(Copilot)