Cisco Systems様(以下Ciscoさん)が社内で開催している勉強会へのお誘いがあり、代表のシンジがゼロトラストについて講演させていただきました。
世界のCisco
Ciscoといえばネットワーク機器のメーカーとして世界的に有名ですよね。
近年、リモートワークなど働き方も多様化してきていますよね。その中で必要となるものだったり、セキュリティについてのアプローチも変わってきています。そういった市場の変化に対応していくためにも、Ciscoさんネットワーク機器だけでなく、意欲的に様々なSaaS製品をローンチしています。
それら製品については、10/30(金)19:00〜に今度はCiscoさんからあどみんちゃんに紹介してくれるそうです! 詳細はこちらからどうぞ!
いざ講演
もちろんWebexです!!
ゼロトラストについて概論をシンジが説明し、その後、質疑応答という流れでした。定例会のお時間の中で、とのことなので、かなり早足でしたが、その分濃い内容だったと思います。総勢50名ほどでしょうか。SEなどの技術職だけでなくアカウントマネージャなど、様々な職種の方が参加されていました。
Ciscoさんは男前
今回、お誘いただいたときに「なぜ、Cisco製品を採用していないのか?」も聞かせてほしいとご要望をいただきました。
かっこいいですよね?
自社のことについて責任感を持っている方達だからこそ「聞いておきたい」とお考えなのだろうと思います。
たしかに、弊社がWebサイトに掲載しているモデル図ではCisco製品が書かれていませんが、実際のところMerakiなどのネットワーク機器についてはよく採用させていただいています。
それでも掲載していない理由は、やはりゼロトラストの考え方として、どんなに素晴らしい製品を使っていたとしても、ネットワーク単体ではそれ自体をセキュアだと決定づけられない、という前提に立っているため、モデル図の中にあえて具体的に掲載していなかったのです。
Ciscoさん、ちゃんと使ってますよ!!エンジニアでない私が言うと説得力ないですが、デザインがめっちゃいけてるし、UIも洗練されてて大好きな製品ばかりです!
一方で、CIscoさんもSaaS製品を提供しているのにもかかわらず「業務用ネットワークインフラ製品」というイメージが先行してしまっていて、ちょっと試してみようと思えるまでハードルが高い感じがありますよね。
本当は以前よりももっと手軽に試せるようになっていますし、SaaSらしい手軽で素早い導入が可能な製品も出ているようですので、みなさんチエックしてみてください。
質疑応答へ
ゼロトラストを説明するってなかなか難しい
質疑応答の時間でも話題に上がりました。マーケティング用語としての「ゼロトラスト」をどうしても使ってしまいがちで、特にセキュリティに関わる実務者の方々は、肝心な部分がお客様に伝わっていないと感じてしまったりしますよね。
なかなか説明するのは難しいですよね。ゼロトラスト。
講演の冒頭でもシンジが「ゼロトラストは概念や考え方なので、時代とともに変化していく。ゼロトラストだけを議論するのは意味がなく、既存の製品やテクノロジーを組み合わせて、どうやって実現していくかを議論していくべき」。と、話していました。
ゼロトラスト的、ゼロトラストらしいアプローチをしていかないと、そもそもインターネットを安全に使えなくなっている現実があるので、具体的にどうアプローチしていくか?を議論していこうということですね。
これを買えばゼロトラスト?
これもまた質疑で話題になったのですが、SASE(Secure Access Service Edge)やSDP(Software Defined Perimeter)など、IT業界ではたくさんの考え方や概念が産み出されています。
それ自体は良い事で、IT業界ってそういうものなのですが、どうしてもマーケティング臭くなってしまいますよね。新語マーケティングというのでしょうか?そういうマーケティングにお客様も疲れしまってるかもしれません。
この製品を導入すれば、ゼロトラストです。解決です。安全です。という安易な売り文句は使ってはいけないと考えつつも、お客様がセキュリティやアーキテクチャに興味を持っていただければ、それはそれで良いのかもしれません…
「インターネットを使いたい!」
ただ、それでもやっぱり、製品を変えたい、アーキテクチャを刷新したい、という動機やきっかけは、実務的なニーズや悩みがあってこそで、決してはじめからゼロトラストにしたいっていう会社はないですよね。
ファイルサーバーがもう嫌だからなんとかしたい!!IDやパスワード多すぎてわけが分からなくなってる!!など、そういうシンプルな動機やきっかけが、VPNをやめるため、ゼロトラストにしたいから、など手段が目的に変わってしまうと、結局何がしたいのか分からなくなってしまいます。
本来の「インターネットを使いたい!」という目的を実現するために、あれやこれやとみんなが考え過ぎてしまっていて、これからの時代はこうあるべき、という「べき論」が先に出てきてしまっている、と感じる方も多いのではないでしょうか?
動機やきっかけはシンプルに、課題は大きく解決していきたいですよね。
Ciscoさん ありがとうございました。
今回の勉強会を通じて、きっとCiscoさんも同じように、 「インターネットを使いたい!」をかなえたい、という気持ちを感じましたので、きっと素敵な製品が今後たくさん出てくると思います!!
今回、勉強会にお誘いくださいましたCisco Systems 吉田様をはじめ、関係者の皆様方に深く御礼申し上げます。
ありがとうございました!