こんにちは!運用支援チームのともしゅうです。
早いもので私が入社してから約2ヶ月が経過しました。クラウドネイティブで目まぐるしい日々を送っていますが、何より一番驚いたのは社内で共有される圧倒的な情報量です。社内ではSlackやNotionをメインに社員が情報共有を行なっています。
社内ルールの確認や担当案件のキャッチアップも当然必要ですし、さらに誰かが話している最新の技術や製品について調べたり、担当していない案件から社内の動向を探ったりと、情報の波をどうやってうまく乗りこなしていくか、これはどの企業の新人も共通の悩みかなと思っています。
そんな悩みを解決してくれるのがNotion AIです。
今回は、入社2ヶ月の私がNotion AI 3.0を使って爆速キャッチアップした話についてご紹介します!
今回の結論
- Notion AIは入社後のキャッチアップにめっちゃ有用!使い方は無限大!
- Notion AIが収集できる範囲にデータを集めるともっと有用に!
- 情報の更新や次のアクション整理もNotion AIに任せよう!
Notion AIとはなんぞや
Notionが提供するAIエージェントです。
見た目のカスタマイズができるので、唐辛子被せたらそれに合わせた洒落を言うようになりました

Notion AIは1.0.から3.0と進化を続けていて、今回ご紹介する3.0は2025年9月18日に提供開始となっています。
3.0になって色々とできることも増えたので簡単にご紹介します。
| 項目 | Notion AI 2.0 | Notion AI 3.0 | 優位性 |
|---|---|---|---|
| コンテキスト理解 | 単一ページや選択範囲のみ | ワークスペース全体を横断的に理解 | 関連情報の自動取得による包括的な回答 |
| 対話性 | 限定的な対話 | 自然な会話形式での継続的対話 | 複雑な質問も会話を通じて解決可能 |
| 操作支援 | テキスト生成が主体 | ページ作成・編集など操作も支援 | UIを介さない直感的な操作が可能 |
| パーソナライズ | 一般的な応答 | ユーザーの好み・履歴を学習 | 継続利用による精度と関連性の向上 |
| 拡張性 | Notionプラットフォーム内に限定 | 外部知識の統合やAPI連携Slack、Google Drive、GitHubなど | 情報エコシステムとしての価値向上 |
| 生成AI品質 | GPT-3.5相当 | GPT-4相当の高度なモデル | より洗練された自然な文章と正確性 |
要チェックな進化を太字にしました。
特にキャッチアップについてはこれらが不可欠!
コンテキスト理解
- ワークスペース全体を見渡してNotion AIが回答を生成、ページやデータベースの作成まで代理可能
パーソナライズ
- ユーザーの業務状況や、好みを学習しアウトプットに反映することができる
拡張性
- 外部ソース(Slack、Github、Gmailなど多数)から情報を収集しアウトプットに反映することができる
キャッチアップに使ってみよう!
使い方は共通していますが、用途は多岐にわたります。
今回はケースを3つ用意したので、これで実際に使用してみましょう。
ケース1:経費の規定と申請方法について確認したいな・・・
まずは左のメニューバー上部からNotion AIを起動します。
(起動手順は共通なので次回から省略します)

まずはざっくり聞いてみましょう。

回答の横にあるリンクボタンをクリックすると情報元になるページが表示されます。
今回はNotionのワークスペース内から集めた情報のようです。

チャット上には表示されたけど、今後は手順とかルール忘れそうだな〜 じゃあ次は自分用の経費申請管理ページを作ってみよう!
Notion AIになんとなくイメージをインプットしてあげましょう
「ページを作る」って言わないとチャット上にテキストで作ったりするので、なるべく具体的なプロンプトにしましょう。

開くとこんな感じ!
ざっくりのイメージが出来上がっているので、これを叩き台として修正するのが効率的です。

データベースのプロパティ更新と入力もやってみましょう。

データベースが更新されていますね。
このようなページ更新もチャットから指示が可能になっています。 画像の差し込みはファイルのアップロード権限が必要なため現状AIでは難しいようです。

情報の収集・整理から自分専用のページ作成までAIに代理で作業をしてもらいました。
これなら社内に慣れてない新人さんでも簡単にできますね。
ケース2:あの案件ってどんな状況なんだっけ?
次は案件ベースの確認をやっていきましょう。
現在クラウドネイティブでは、Notion内には企業の情報や議事録があり、Slack内に最新の会話記録がある状態です。
今回は社内のNotionとSlackにある情報から、過去案件の経緯なども含めて確認していきます!
まずはプロンプト入力していきます。
(実際の稼働状況が表示されたのでマスクしてます)

以下画像は一度作成したページを社外秘の情報だけ置換したものになります。
Notionからは契約状況と議事録から収集したトピックを、Slackからは会話から分析した留意点を記載しているようですね。

これを叩き台に次のアクションを整理してもらったり、整理した内容をタスク化してデータベースに記録したり発展性がありますね!
データベースをもとにNotionカレンダーから自分のスケジュールに落としたりもできるので、自社にとって良い方法にカスタマイズしていきましょう!
Notionカレンダーについてはこちら
ケース3:めんどくせえ!!全部やらせよう!!
具体的なケースや質問が思い浮かばない、もしくは広く教えてほしいってときありますよね。
そんな時は全部投げちゃいましょう。


見せられないものが多いですが、この1ヶ月で私がアウトプットした内容が多いですね・・・。
おそらくこれまで作成したページ中心に情報を集めているようで偏りが見られます。
こんな時は一般的な内容に変更指示を出しましょう。

修正後は以下のように

自分と関連した情報だけではなく、誰でも使える内容になりました!
もちろんこれが全情報である保証はないので、こういった資料を作る管理者であれば叩き台に、入社したばかりの人なら参考程度に使っていきましょう!
よくありそうな質問
Q1. AIの出力結果は信用できそう?ハルシネーションは?
A1. 一般的な情報の回答であればChat-gptやGeminiと使い勝手は同様です。情報収集や整理はAIで、最終判断は人が行なってください。
社内の情報収集も一次情報の確認が大切で、誰かが書いた不確定な情報を参照してしまうことがあります。(私は自分が想定を書いたメモを確定した情報のように出力されたことがありますw)
Q2. Notion AIが接続できるところにデータがないんだけど使える?
A2. 最低限でも効果はあります!特に会議の議事録をNotionに記録するのが一番大きいです。(AIミーティングノートの記事をチェック!)
加えてSlackやTeamsに細かな内容があればもっと情報収集の制度が向上しますが、Notionだけでも十分効果はあるのでまずは使ってみましょう!
Q3. Notion上に置いたファイルにデータがあるんだけど参照できる?
A3. 現時点ではファイルの内容を閲覧することができません。テキスト形式であれば本文に貼り付けておきましょう。ページリンクを作成して、ページに内容を貼り付けるのがおすすめです。
音声・動画などのファイルであれば文字起こして貼り付けるなど工夫が必要です。
最後に
今回はNotion AIを入社後のキャッチアップに使ってみました。社内の情報を集めて、自分の理解しやすい形に整理してくれるのが最大の利点になります。
世界的にAIを使った進化が目まぐるしいですが、Notionの進化も同様に要注目です!Notionを利用されている方はまずは今回のケースを参考に色々使ってみてください。導入や設計のご相談があれば、ぜひご連絡ください。

