この記事は「Asana コミュニティ Advent Calendar 2024」7日目の記事です。
なんか枠が空いたままだったので、いただき男子しました。いただき男子ばるちゃんです。
はじめに
どーも、ばるすです。すっかり年末ムードですね。学生の皆さんはもう冬休みに入った頃でしょうか?
実は私、冬休みがとても好きなんですよ。宿題がほとんど出ないから。
その点、夏休みは真逆。大量の宿題が出るので最悪ですよね……。
計画的に宿題を進められる人って、本当にすごいと思うんです。
私は毎年、ほぼ最終日に泣きながら徹夜でこなす派でした。
そんな生活を続けて20年、元号まで変わってしまいました。
もちろん、GTDとか一般的なタスク管理術も試してきたけど、どうもハマらず。
そんな私が出会ったのが「マニャーナの法則」。
これ、良さそうなのでAsanaを使って実践してみることにしました。
今回の記事はそのお話です。
そもそもマニャーナの法則って何?
「マニャーナ (mañana)」はスペイン語で「明日」を意味します。
スペインといえば昼寝文化(シエスタ)で有名ですよね。余裕を大事にするお国柄が背景にあるとも言われていて、
「今日やらなくていいことは無理にやらず、明日に回そう」
というのがマニャーナの法則の基本コンセプトです。
先延ばしの口実でしょ…?いや、違うのよ
「先延ばし=悪」というイメージを持たれがちですが、この法則が大切にしているのは、
「目の前のタスクに集中して効率を最大化する」
こと。
あれもこれも今日やらなきゃ…と抱え込んで手が止まるより、**「本当に今日やるべきこと」**を厳選して余裕を持つほうが、結果的に生産性が上がるのです。
ばるすがマニャーナに惹かれた理由
最終日徹夜の積み重ねで悟った
子供の頃は夏休み最終日に宿題を徹夜で仕上げるたびに、
「ギリギリだけど意外とイケるじゃん?」みたいな妙な安心感があったんですね。
でも大人になってからは、さすがに
「本当にいつもこれでいいのか?」
と思うようになりました。
GTDなどいろいろ挑戦してみるも、なかなか続かない。結局放置……。
そこで出会ったマニャーナの法則を見て、
「あ、これなら“全部今日やる”という縛りがなくてもいいし、焦っている自分もそこそこ許せそう」
と思ったんです。
結局、タスクはやらなきゃ終わらない
とはいえ先延ばしが完全に正当化されるわけじゃないのも事実。
いくら「明日に回そう」と言っても何もしなければ締め切りには追いつけません。
「タスクは最終的に自分でやるしかない」
そこを見失わないようにしつつ、うまく先送りしてバランスを取るのが理想だと思っています。
Asanaでマニャーナの法則をどう実践するか
実践方法は超シンプル。Asanaでセクションを2~3つ用意するだけです。
基本の考え方
- 今日やるべきタスクだけに集中するため、他のタスクは「明日でいいリスト」に回す
- 余計な情報を一時的にシャットアウトして、目の前のタスクに全力投球する
- とはいえ、先送りしたタスクを定期的に見直す仕組みを作らないと悲惨なことになる
セクション分け例
- 「今日やる」セクション
- 文字どおり、今日手を付けるタスクのみを入れる
- タスク数を絞るほど集中しやすい
- 「明日に回す」セクション
- 今やらなくて大丈夫そうなタスクはここへ投げ込む
- 期限があるならちゃんと設定しつつ、ギリギリにならないよう注意
- 「後で見直す」セクション
- 週末や月イチで振り返る用のタスク置き場
- 期日未定のアイデア系や、不要になるかもしれないタスクを一時保管
運用の流れ
- 朝か前日の夜に、「明日に回す」から「今日やる」へ必要なタスクを数個だけピックアップ
- それ以外は見ない。今日やるタスクが終わったら自由時間
- 週末に「後で見直す」もチェックして、「本当にやるべきか?」を判断。やらないならアーカイブ
こうすることで、今日のタスクだけに集中できるし、結果的に処理量が増えます。
頭の中もスッキリしてストレスも減るんです。
運用例
注意喚起
マニャーナの法則はあくまでもタスクを整理する術。
「やらなくていい」という免罪符ではありません。
先延ばし=免罪符ではない
マニャーナの法則は「先送りしたい気持ち」を正当化するための理論ではないんです。
前提としては
「本当に今日やる必要があることはしっかりやり切ろう」
ということ。そこを守りながら、その他は一時保留にして集中力を確保しようという考え方です。
タスクはやらなきゃ終わらない
先延ばしした分も、いつかは手を付けないと結局間に合わない。
“夏休み最終日の徹夜”を避けたいなら、どこかのタイミングで「今日やる!」に切り替える必要があります。
タスクの定期棚卸は必要
「明日以降に回す」に入れたまま何ヶ月も放置してしまうタスクって結構あります。
特に「緊急度は低いけど重要度が高いタスク」は要注意。
私はこういうタスクを「発酵したタスク」と呼んでいます。
定期的に整理しないと、気づけば手に負えないほど積み上がります。
AIやツールの力を借りるのも手ですが、いずれにせよ自分から動かないと進まないのは事実。
AIにタスク整理を自動化させるアイデアがあるので、いずれ実装したらまたブログでレポートします。
参考:定期棚卸を自動化する場合の構成案
※あくまでも構想なので、実装時に色々変更する可能性があります。ご参考までに。
いまのところのばるすの脳内フローって感じです。なんか作るときはだいたいこういう図が脳内にあります。
Slashコマンド /taskmaster
- Slack などのチャットツール上で
/taskmaster
を入力することでBotにアクセスする。 - 1回目(初回登録時)と2回目以降で挙動を分岐させる。
初回登録時(トークン認証フロー)
▼Point
- ユーザーが
/taskmaster
を実行すると、Botが「トークン入力を求める」Ephemeral メッセージを返す。 - ユーザーが入力したトークンをBotがチェック。
- 有効なトークンであれば「登録完了」として継続利用が可能になる。
- 無効なトークンならエラーメッセージを返し、再入力を促す。
2回目以降の利用フロー
▼Point
/taskmaster
を実行すると、Botは「自分がアサインされているタスク一覧」を取得してリストアップ。- ユーザーが「次にやるべきタスクは?」「期限が近いタスクは?」など質問をした場合、Botはタスク管理ツールから該当タスクを抽出して回答する。
自動リマインド(先延ばしタスクなどへの“お尻叩き”)
▼Point
- 一定のタイミング(例:1日1回、あるいは週次)でBotが「先延ばし中のタスク」や「期限切れ間近のタスク」をチェック。
- 発見した場合は、ユーザーにDMやチャンネルへのEphemeralメッセージなどで「このタスク進捗どうですか?」と通知・リマインドする。
インタラクティブメッセージの活用(オプション)
- Slackの場合、Block Kitなどでボタンやドロップダウンメニューを提示し、その場でタスクステータスを更新できるようにする。
- 例:タスク完了ボタンを押すと「Done」へ移行し、次のタスクを自動的に通知してくれるフローなど。
おわりに
「マニャーナの法則」なんてかっこいい名前が付いていますが、要は
今日やることに集中しよう
という考え方です。
ただし、「今日きた案件を全部明日に回していいのか?」と悩みどころも出てきますよね。
例えば会議後の議事録修正やお客さんからの問い合わせ対応など、すぐにやらないとまずいタスクもあります。
そこでGTDの
「5分で終わるタスクは今すぐやる」
みたいなルールも併用するのが現実的かもしれません。
結局、タスクはやらないと減りません。
いかに集中して取り組むか、という点がポイントですね。
そのための仕組みづくりとして、マニャーナの法則を取り入れるのはかなりアリだと思います。
興味があればぜひ試してみてください。
私も引き続きAsana運用をアップデートしていくつもりです。
ではでは。