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make Community Hub:Academy Courses,Blog Articles

この記事は「make Advent Calendar 2024」17日目の記事です。

このアドベントカレンダーについて

このアドベントカレンダーは25日間でIPaaS製品の「make」について使い方や、実践を学べる連続ブログ企画です。

おかしん」「ばるす」「たにあん」の3名がリレー形式でお届けします。

25日間のスケジュールは以下の通りです。

日付内容担当
12/1話題のIPaaS製品「make」とはおかしん
12/2makeで作ってみたScenario紹介ばるす
12/3make 基本操作編 機能紹介:Organizationたにあん
12/4make 基本操作編 機能紹介:Scenario、Templateおかしん
12/5make 基本操作編 機能紹介:Connectionsばるす
12/6make 基本操作編 機能紹介:Webhooksたにあん
12/7make 基本操作編 機能紹介:DataStores、DataStructuresおかしん
12/8make 基本操作編 機能紹介:Devicesばるす
12/9make 基本操作編 機能紹介:Functionsたにあん
12/10make 基本操作編 機能紹介:CustomAppsおかしん
12/11make 基本操作編 機能紹介:Flow Control,Tools,Text parserばるす
12/12make ドキュメント動線の話:ResourceHubたにあん
12/13make 検証:Make Bridgeおかしん
12/14make 検証:Make REST APIばるす
12/15make 検証:AI Searchたにあん
12/16make Community Hub:Overviewおかしん
12/17make Community Hub:Academy Courses,Blog Articlesばるす
12/18make Community Hub:Showcase,CustomAppsたにあん
12/19makeの管理運用の話:Github連携おかしん
12/20makeの管理運用の話:実行ログと再実行と停止中リクエスト滞留ばるす
12/21makeの管理運用の話:Connection権限管理たにあん
12/22makeで作ってみた事例:(未定)おかしん
12/23makeで作ってみた事例:(未定)ばるす
12/24makeで作ってみた事例:(未定)たにあん
12/25makeの総論を語るばるす

はじめに

どーもばるすです。

今日も引き続きmake Communityに関するお話です。

ドキュメント類がまとまってたりするmake Communityですね。
makeで困ったことあったらここから探してくる感じです。
その中でもAcademy Courses,Blog Articlesというカテゴリについて説明します。

Community Hub全体の説明は16日目のおかしんさんのブログをご一読ください。

概要

Academy Courses

Make Academyは4つのレベルに分かれた体系的な学習プログラムを提供しています。

各レベル5個くらいのコースなので、数が多すぎて何からやればええねん… みたいなことにはなりません。

  • Foundation level:初めてmakeを使う方向けの基礎コース
  • Make Basics:基本的なデータ操作やスケジューリングを学ぶコース
  • Make Intermediate:より高度なツールや概念を学ぶコース
  • Make Advanced:APIやWebhookなどの専門的なスキルを習得するコース

各レベルは段階的に設計されており、自分のペースで学習を進められる構成になっています。

Blog Articles

Make Communityのブログセクションでは、様々なカテゴリの記事が定期的に公開されています。

カテゴリ記事数主な記事例
自動化のトレンドと最新情報115件・Top automation tools to speed up your workflow in 2025
・Three AI automation trends to look out for in 2025
・2024 automation wrap-up
ツールの使用方法とベストプラクティス142件・Connect to anything with an API
・How to automate spam-free customer interactions
・What is API integration?
業界別の自動化ソリューション87件・Marketing automation
・How to level up your lead processing with automation
・4 Solutions to Automate Customer Success Workflows
AI関連の統合と活用方法32件・Unlock AI voice interactions with Make’s OpenAI integration
・How to integrate AI into an app
・AI on Make: 8 Apps to Scale Your Use of Artificial Intelligence
開発者向けのテクニカルガイド95件・The Easy Guide to GitLab Webhooks
・What are Webhooks and Why Would You Use Them?
・The Quick Guide to APIs for Entrepreneurs
ユースケースとケーススタディ128件・How to Connect Google Calendar to Notion for Free
・How to automate keyword research with Make
・7 Examples of How Automation Helps Small Businesses Thrive

記事は定期的に更新され、2024年12月時点で243件の記事が公開されています。
1記事あたり2分から65分程度の読了時間で、実践的な内容から理論的な解説まで幅広くカバーしています。
※ 多くの記事が複数のカテゴリに該当するので、カテゴリごとの合計は総記事数を超えています。MECEは無理だった。
例えば「Top automation tools to speed up your workflow in 2025」は、トレンド情報とツールの使用方法の両方のカテゴリに含まれています。

Academy Courses:各レベルのコース概要

入門編(Foundation)

  1. Setting up my first scenario
    • シナリオUIの基本操作
    • モジュールの設定と接続方法
    • 基本的なマッピング手法
  2. Expanding my first scenario
    • ルーターとフィルターの活用
    • スケジューリングの基礎
    • シナリオの実行管理
  3. Introduction to Operations
    • オペレーションのカウント方法
    • スケジュールされたシナリオの実行確認
    • サブスクリプション管理

初級編(Basics)

  1. Modules, scheduling, and Bundles
    • 様々な種類のModuleについて解説
    • トリガーの概要
    • バンドルの概要
  2. An Introduction to data types and data structures
    • データ型の簡単な紹介
    • データ項目のマッピング方法
    • DataStructureについて
  3. Transforming Data using functions
    • テキスト関数について
    • データ変換:日付型
    • データ変換:数値型

中級編(Intermediate)

  1. Introduction to Iterators and Array aggregators
    • JSONデータの取り扱い
    • 配列の反復処理
    • バンドル処理の実践
  2. Using get() and map() functions
    • データ抽出と変換の実践的手法
    • 複雑なデータ構造の操作
    • 実際のユースケース

上級編(Make Advanced)

API calls with HTTP modules

  • APIエンドポイントの理解と操作
  • ヘッダーとボディの適切な設定
  • OAuth 2.0認証の実装
  • Make APIの活用方法

ぶっちゃけこの単元さえ理解できれば、iPaaSの価値は最大限発揮できるようになると思います。
結局HTTPでRequestすればいいんや。

Blog Articles:ピックアップ

Make Communityには数多くの有益なブログ記事が公開されています。その中から良さそうな記事をばるすセレクションでご紹介します

Connect to anything with an API (2024年12月)

makeの核となる機能であるAPI連携について解説した記事です。
現在makeは2,000以上のアプリに対応していますが、それ以外のアプリやカスタムシステムとも連携可能です。

▼主なポイント

  • Make公式が開発・メンテナンスする1,000以上の主要アプリケーション
  • コミュニティによって作られた1,000以上のパブリックアプリ
    • 700以上の検証済みアプリ
    • 300程度のコミュニティアプリ
  • HTTPやWebhookを使用した任意のAPIとの連携方法
  • AIアシスタントを活用したHTTPモジュール生成機能
  • カスタムアプリ開発のための無料トレーニングコース(38レッスン、4.5時間の動画コンテンツ)

Top automation tools to speed up your workflow in 2025 (2024年11月)

2025年に向けた主要な業務自動化ツールの比較と活用方法を紹介する記事です。

特に注目すべき自動化ツール

  • ClickUp: プロジェクト管理、チームコラボレーション、ドキュメント作成などの統合プラットフォーム
  • Monday.com: ワークマネジメントソリューションとしての活用
  • Airtable: ローコードプラットフォームとしての活用
  • Notion: ナレッジ管理とプロセス管理の自動化
  • HubSpot: マーケティング、セールス、カスタマーサービスの自動化

ツール選定のポイント

  • レビューと評価
  • 適合性
    • 予算
    • 既存システム
    • 企業規模
  • UI/UX
    • 使いやすさ
    • サポート体制
  • 機能
    • スケーラビリティ
    • セキュリティ
    • パフォーマンスと処理速度

Workflow automation: How to put your work on autopilot (2024年5月)

業務自動化の基礎から実践まで、具体的な手順とともに解説した記事です。

ワークフロー自動化の利点

  • 職場の生産性向上
  • スタッフの効率性向上
  • ヒューマンエラーの削減
  • リソースの有効活用

自動化可能な主要業務領域

  • セールス:アウトリーチ、見込み客開拓、契約管理
  • マーケティング:コンテンツ作成・配信、レポーティング
  • HR:従業員のオンボーディング/オフボーディング、休暇申請管理
  • 運用:プロジェクト管理、データ管理、在庫管理
  • 財務:請求書管理、入金管理、給与処理
  • カスタマーエクスペリエンス:サポートチケット管理、顧客オンボーディング
  • IT:24時間システム監視

makeを使った自動化の実装手順

  1. トリガーの設定:自動化の起点となるイベントを定義
  2. シナリオの構築:必要なアプリやアクションを連携
  3. データのマッピング:アプリ間でのデータの受け渡しを設定
  4. 条件分岐の追加:状況に応じた処理の分岐を設定
  5. スケジュールの設定:自動実行のタイミングを設定

これらの記事は、makeの活用方法や自動化のベストプラクティスを理解する上で非常に参考になりますね。

特に初めてmakeを使う方は、「Workflow automation」の記事から読み始めることをお勧めします。

終わりに

というわけで、今回はMake CommunityのAcademy CoursesとBlog Articlesについて紹介してみました。

全部英語なのは辛いですけど、Academy Coursesは割と体系化されていますね。
数が多すぎないのもGood。足りてるか?というと微妙ですが。
初学のフックにはなります。

Blog Articlesは海外トレンドを追う意味でも興味深い記事がいくつかありました。
日本向けな内容は少ないかもですが、参考になる記事もあるのでちらほら読んでみると良いと思います。

それではまた次回!

ばるす

パチンコ屋→焼き肉屋→情シスを経てクラウドネイティブへ入社。
趣味はギター,キーボード,アウトプット,散歩,読書など。
苦手なものは朝と事務作業。得意分野は眠ること。