セキュリティチームのばーちゃんです!
本ブログでは、セキュリオのeラーニング配信方法のアップデート(機能統合)をお伝えします!
主な変更点は、従来の「レッスン」単体での配信機能が廃止され、複数の教材をまとめて管理・配信できる「カリキュラム」機能に一本化されたことです。
- カリキュラム機能自体は2024年に実装されています。ただ、これまではレッスンとカリキュラムの両方で配信できましたが、今回の変更でレッスン単体での配信が廃止されました。
- カリキュラムは「レッスン」を束ねたものと考えると分かりやすいと思います。

今回のeラーニング機能アップデート(カリキュラムへの一本化)で、「何が変わったのか」「管理者にとって何が嬉しいのか」を解説します。
3行まとめ
- eラーニングの配信方法が「カリキュラム」のみに統一
- 同一ユーザーへの同一教材の複数回配信が可能に
- カリキュラムは、複数教材の進捗をまとめて確認できる
配信方法が「カリキュラム」に一本化された背景
今回のアップデートは、セキュリオeラーニング機能をご利用いただくお客様から寄せられた、2つの大きな悩みを解決するために実施されました。
悩み1:配信方法が2種類あり、仕様が分かりにくかった
従来は、教材を1つずつ配信する「レッスン」配信と、複数の教材をまとめて配信する「カリキュラム」配信の2種類が存在していました。 なので、「今回はどちらを使えばいいの?」「この設定はレッスンとカリキュラムでどう違うの?」といった混乱が生じやすく、特に初めてeラーニング機能を触る管理者にとっては分かりにくい仕様となっていました。
悩み2:順序立ててレッスンを受ける(受けさせる)際に手間がかかっていた
例えば、新入社員研修で以下のようなレッスンを順番に受講させたい場合を考えてみましょう。
- レッスンA(動画教材)
- レッスンB(基礎研修)
- レッスンC(応用編)
「レッスン」配信では、A・B・Cを個別に配信設定し、それぞれの進捗状況を別々に確認する必要がありました。受講順序を管理するには、管理者が手動で配信タイミングを調整したり、「Aが終わったらBを受けてください」と個別にアナウンスする必要があり、手間がかかっていたと推測します。
一方、「カリキュラム」なら、配信タイミングの手動調整もアナウンスも不要です。受講者が何人いても、カリキュラムを配信するだけで、受講者は順番にレッスンを受講できます。
スクリーンショットは受講者の画面です。スクリーンショットは2レッスンしか登録されていませんが、レッスン数が増えても、次にどのレッスンを受ければ良いかが非常に分かりやすいかと思います。
- セキュリオのUI(ユーザーインターフェース)は、全体的にシンプルです。初めて操作する人にも分かりやすいUIになっています。

(参考)【eラーニングv2】【2025/7/4 メンテナンスのお知らせ】配信方法をかんたんにします
ここが嬉しい:配信方法がシンプルになりました
最大のメリットは「シンプルさ」です。これまで「レッスン」と「カリキュラム」に分かれていた配信設定の入り口が、「カリキュラム」のみになりました。
私は、カリキュラムはレッスンの上位互換だと考えているので、今回のレッスン機能廃止には賛成です。教材を1つだけ配信したい場合も、その教材1つを含む「カリキュラム」を作成して配信すれば良いので、機能として事足ります。
新しくセキュリオを利用される方は、「セキュリオのeラーニング配信は、まずカリキュラムを作る」と覚えていただければOKです!
カリキュラム活用方法
教材を「順序立てて」配信する
特に新しい機能ではありませんが、カリキュラムを利用する1番の利点だと思います。ぜひ活用してください!
「カリキュラム」機能では、複数の教材(レッスン)を一つのパッケージにまとめ、「受講順序」も設定できます。管理者が意図した順序で従業員に学習を進めてもらうことが可能なので、ぜひ複数教材をカリキュラムに登録して配信してみてください。
例えば、新入社員向けのオンボーディング研修を設計する際、以下のようなカリキュラムがイメージできるかと思います。
- カリキュラム名:「新入社員向け 情報セキュリティ基礎研修」
- レッスンA(動画教材)
- レッスンB(基礎研修)
- レッスンC(応用編)
受講者(新入社員)は、マイページに表示されるカリキュラム内の教材を上から順に進めていくだけで済み、迷うことがありません。
1つのカリキュラムには最大30件までの教材を登録できます(2025/10現在)。新入社員研修だけでなく、管理職向け研修や特定部門向けの専門教育など、様々なシーンで活用可能です。
- (参考)セキュリオには登録済みの教材が100種類以上(2025/10現在)あるので、契約後すぐにカリキュラムを作成できます。さらに、定期研修教材の名前が最近変更されて分かりやすくなりました。ぜひ、セキュリオの定期研修教材も活用してください!
同一レッスンを複数回配信する
例えば、新入社員研修で利用した教材を、秋の全社定期研修でもう一度配信することも可能です。
同一レッスンは1人のユーザーに1度しか配信できない、という制約があったのですが、 「レッスン」を「異なるカリキュラム」に登録することで、同一ユーザーに対して複数回配信することができます。
標的型攻撃メール訓練との連携
セキュリオの「標的型攻撃メール訓練」機能では、訓練メールに引っかかった(開封してしまった)従業員に対して、自動で特定のeラーニングカリキュラムを配信する設定が可能です。
例えば、フィッシングメール訓練で開封してしまった従業員に対して、自動的にカリキュラムAを配信する。
カリキュラムAには、以下教材が登録されているといった具合です(いずれもセキュリオに登録されている教材で、そのまま利用することができます)。
- 【漫画教材】1通のメールから始まる金銭詐欺事件〜取引先からの連絡に潜む罠〜
- 怪しいメールが届いたら?
- 標的型攻撃メールを見破ろう!
- (参考)従業員の入社時にカリキュラムを自動配信することもできます。この機能を使えば、組織で利用しているIdPに新規ユーザーが追加された時点で自動的にカリキュラムが配信されるため、管理者の手間が大幅に軽減されますし、超タイムリーな配信が実現できます!
- ご利用にはアドバンストプランが必要です
- 【プラン別】自動連携でご利用いただける機能の一覧
その他の便利機能
進捗管理
カリキュラム機能の実装当初から利用できていた機能ですが、便利なので紹介します。
教育担当者にとって、配信設定と同じくらい(あるいはそれ以上に)大変なのが「進捗管理」です。ExcelやGoogleスプレッドシートで管理すると、集計作業の手間や記入漏れが発生してしまいますよね。
シンプルなUIなので、受講者は複数のレッスンを順序立てて迷わず受講でき、管理者はカリキュラムごとの受講進捗を確認できます。スクリーンショット上はユーザーから見た画面、スクリーンショット下は管理者から見た画面です。


受講者やカリキュラム数が少なければ確認する手間もそこまででは無いですが、ユーザーが10人、あるいはカリキュラムが10個を超えると、ダッシュボードで情報をリアルタイムに把握できる機能のありがたみを実感するはずです。具体的には、以下のような使い方ができるかと思います。
- カリキュラム全体の受講率を確認する
- 部署(グループ)別のカリキュラム進捗率を確認する
- →進捗の低い部署(グループ)にテコ入れする
- カリキュラム内の各レッスンの合格人数を確認する
- →難しいレッスンの難易度を調整する
未受講者へのリマインド
新機能ではありませんが、UIが進化していたので紹介します。
カリキュラムの受講期限に対して、◯日前のリマインドを送信できる機能です。
管理者が未受講者をリストアップして、一件一件リマインドを作成・送信する……といった面倒な作業が不要になるため、非常に便利な機能だと思っています。
以前はカレンダー表示がありませんでしたが、最近のアップデートで追加されました。
詳細はスクリーンショットをご覧ください。

赤枠がカリキュラムの受講期限、青枠が通知実施日です。以前は頭の中でカレンダーを思い浮かべる必要がありましたが、今はカレンダーが表示されるので一目瞭然で分かりやすい!
こういった細かい部分まで機能アップデートしてくれるのが、セキュリオの良いところです。
カリキュラムの利用方法
操作方法は非常にシンプルで、画面を開けばすぐに理解できます。たった4ステップで配信可能です。
- カリキュラムを作成する
- カリキュラムにレッスンを登録する
- 配信対象を選択する
- 配信設定(リマインド含む)を行う
詳細な手順は以下をご確認ください。
eラーニング【V2】 / カリキュラムを作成し、配信をおこなう
- (参考)カリキュラムは最大500件まで登録可能です(2025年10月現在)。
- セキュリオに登録されている教材の形式はスライド、マンガ、動画など様々です。
- 既にお使いの自社教材をアップロードして利用することもできます。
- (参考)教材の言語設定はこちらをご覧ください。
おわりに
今回は、セキュリオのeラーニング機能「カリキュラム」の紹介ブログでした。これまでレッスンとカリキュラムの2種類の配信方法がありましたが、今回カリキュラムに一本化された背景と、管理者に嬉しいポイントを記載しました。
本ブログで紹介した機能以外にも、セキュリティ管理者や情報システム部門、教育担当者にとって便利な機能がまだまだたくさんあります。少しでもご興味があれば、ぜひ無料トライアルをお申し込みください!
セキュリオ以外のお問い合わせもお待ちしておりますので、何でもご相談いただければと思います。

