はじめに
はじめまして、2022年3月からクラウドネイティブに入社したおくさんです。
担当はPM、プロジェクトマネージャーをやっています。
たくさんのプロジェクトが動くクラウドネイティブの中で、必死に追いかける毎日です。
あっという間に入社後2ヶ月が経ってしまいましたので、自己紹介を兼ねて、入社してからの諸々を振り返ってみようかと思います。
経歴
三重県津市の出身。津市といえば蜂蜜饅頭。
酒と料理と科学が好き。コロナ前は分子調理のイベントをやったりもしてました。
好きなバーボンは、エライジャ・クレイグとか、ノブクリーク。
経歴としては、奈良の大学院から上京して、IT企業に入社して社内情シスとサービスインフラ(物理・OS・ネットワークまわり)を4年。色々な勉強会に参加していたところセキュリティ面白いなと思うようになり、商社にてセキュリティ製品のサポートエンジニアをやったり、スタートアップのセキュリティをやる会社を始めたり、医療機器メーカのセキュリティ担当をやったりしていました。
そんな中、ゼロトラストネットワーク関係で以前から知っていたクラウドネイティブが採用を広めていると知り、応募。この度、ご縁あって入社することになりました。
お客様の組織がどういった形を目指すか、その形をどうやって実現するかを一緒に考えていくポジションは特に興味があり、未経験ではありますがPMをやらせていただいています。
なぜクラウドネイティブか
色々な会社や立場からセキュリティ業務をやっていた中で実感したことは、「部分最適化では会社としてのセキュリティは改善されない」ということでした。自分の見える範囲で頑張って穴を塞いでも、見えない場所に穴があればそれまでです。
しかし同時に、「この製品を入れれば良い」「外部に頼んでなんとかしてもらおう」という上層部の意見を曲げて全体最適化へ持っていくことの困難さにも直面しました。必要なことをやろうとしても、部分最適化しか求められないし評価されない状況にはほとほと弱りました。
そんな中、クラウドネイティブの掲げる3つの価値を見て驚きました。
- ベンダーフリー
- 自社で自立できるように支援する
- 全体最適
そう、そういうことができたら絶対いい、と考えることを実践している。それは絶対に面白い!ということで応募させていただきました。
そして忘れてはいけないのが、福利厚生の柔軟さや豊富さ。これも非常に魅力でした。フルリモートに育児休業、家賃補助も強い。詳しくはブログをご参照ください!(宣伝)
実際に働いてみて
とにかく早い、透明性のある早さ
メンバーはそれぞれ自分の名前のSlackパブリックチャンネル(通称Timeチャンネル)があり、そこで活動を逐次報告していきます。 疑問点や困ったこと、雑談までとりあえずそこに呟いていきます。
Timeチャンネルでの発言の頻度は高く、確認したところ過去30日のTimeチャンネルでのコメント数は500〜2000ほどでした。勤務日20日換算なら1日あたり25〜100回、8時間勤務なら20分に1-4回発言している計算です。集計期間がGWで休みが多いですし、通知などBotも動いていますし、他のメンバーと会話することもあるためあくまでざっくりですが、報告の粒度はイメージしていただけるかと思います。ツイ廃かな。
何がすごいといえば、クラウドネイティブでは全員が全員のTimeチャンネルに参加し、Timeチャンネルの内容を確認することになっているのです。これを「未読を読む」として、確認に時間を確保しても良いこととなっています。量が量ですので、慣れてきた今でも1日あたり1時間近く確認にかかることもあります。
困ったと呟きがあれば誰かからコメントがつき、うまくいったと呟けばリアクションが来ます。他の人の状況も見えるため、自分にわかることがあれば気軽に手伝うことができます。
ただ、やはり最初はTimeチャンネルの運用については懸念がありました。
- 目的ごとのチャンネルに分けず、適当にTimeチャンネルへまとめて活用できるのか?
- 確認・記載にこんなに時間を割いては、スピードが遅くなるのでは?
Slackでのアウトプットの障壁として、投稿すべきチャンネルが不明瞭になると言う問題がありますが、とりあえず呟くべきチャンネルが一箇所に纏まるだけで、アウトプットは驚くほどスムーズになりました。吐き出したものをたたき台に、個別のチャンネルで整理した情報を共有していくアプローチも内容を整理しやすいです。
Timeの記載や確認する時間を割くことについては、Timeによる情報共有のスムーズさによる恩恵が大きく、むしろ全体のスピードを上げています。すぐに疑問が解消できるため悩む時間が減りますし、今では共有ミーティングを沢山実施するよりも未読を読む時間の方が遥かに短いと考えています。また、お客様とのやりとりも同様にSlack上で行っているため、未読を読む流れで質問や相談についてもすぐ気づき、すぐ対応できます。
フルリモートワークでありがちな情報不足や孤立が、スピードを促進する形でうまく回避されていると感じます。
こうした早く多くアウトプットを出してブラッシュアップしていくアプローチですが、クラウドネイティブでは随所に見られます。
特徴的なところとして、制度が挙げられます。必要と言う人は、必要な制度を率先して立ち上げられる。すぐに運用へ落とし込み、評価し改善を行う。過程も全て公開されており、誰でも知ること、参加することができる。どんな会社も「それができればいいのに」と考えるものの、実際にそれを体現できる企業はなかなかないように思います。
例えば、今年4月の制度に関するブログ記事は(パッと見)これだけあります。50人以下の企業で制度を整備するスピードとして、非常に早いのではないでしょうか。
お客様に対して遠慮しない
クラウドネイティブで掲げる3つの価値「自社で自立できるように支援する」を実現するには、当然ですがお客様も努力する必要があります。簡単なようでいて、これまでのお客様から、入社前は実現できるのか半信半疑でした。
- お金を払う側という意識で、結局いいように使われるのでは?
- 必要だとしても、要望を拒否するのは難しいのでは?
実際に先輩プロジェクトマネージャーの仕事ぶりをみて驚いたのは、きっちりと自立支援の軸をぶれさせずに価値提供することを徹底していた点です。
- 自立は、外部に頼りきりの構築では達成できない。
- 現状の洗い出しも、グランドデザインの策定も、製品導入も、理想の形に近づけるためには社内で働く担当者の皆さんの力と意見が不可欠。
- プロジェクト関係者は苦労するかもしれないが、自走できることの価値は大きい。
- クラウドネイティブは専門家として、皆さんが自走できるよう、全力で先導し支えフォローする。
とても言いづらいことです。しかし、先輩たちはそれをしっかりと伝えます。その上で、誰かに不安があれば、何度も話を聞きますし、Slackでのこまめなフォローを行います。
苦労する未来を伝えられるのは、それが必要だという確信があるからだと感じています。遠慮していては、結果として先々お客様の不利益になる。苦労に見合う成果は必ず出すと言うプロとしての責任感と、それを実現する能力があるからこそ、それを言える。
実際に、一緒に頑張ろうと理解してもらえたお客様とのプロジェクトにおいて、驚くほどの成果が上がったことを見てきました。
おわりに
「それができたら絶対いい」を実現している企業と言う印象は、入社後さらに強固になったように思います。
お客様の手助けができるよう、PMとして頑張っていきたい次第です。