はじめに
こんにちは!デバイス&エンドポイントセクションのkeisukeです。
2025年10月1日にクラウドネイティブにジョインしてから、2026年10月1日、ついに入社2年目に突入しました!ぱちぱち〜(入社エントリはこちら→クラウドネイティブに入社した、まっきーです!)
前職は事業会社の情シスで、週3出社のハイブリッド勤務、勤務時間は固定という働き方でした。それが今は、フルリモート・フルフレックス。
前職の記憶がまだ鮮明なうちに、この1年を振り返っておこうと思い、この記事を書いています。
フルリモートって、働く側は楽だけど、成果は出しづらいんじゃない?と思われがちです。
実際、世の中では出社回帰の流れも進んでいます。
そんな流れの中で、私はフルリモート・フルフレックスの会社で1年働いてきました。
今回考えたいのは、ずばりこれです。
「フルリモートで、本当に成果は出せるのか?なぜ自分は1年やってこられたのか?」
先に言っておくと、「クラウドネイティブがなぜこの働き方を維持できているのか」という会社目線の話ではありません。あくまで私個人が、この環境でなぜ働けているのかを振り返る記事です。
ちなみに私の中での「働けている」は、次の3つが揃っている状態です。
- 成果が出ている
- 心身が保てている
- 続けたいと思える
これを、会社の側面(仕組み・制度・思想・メンバー)と、個人の側面(過去の経験・スキル・取り組み方・考え方・日常の過ごし方)の2つから振り返ってみます。
リモートワークで悩んでいる方、フルリモートの会社への転職を考えている方、リモートワークの運用に悩んでいる経営者の方に、ひとつのサンプルとして読んでもらえたら嬉しいです!
入社前の不安と、最初の数ヶ月
正直に言うと、入社前は不安がありました。大きく2つです。
1つ目は、直接顔を合わせないチームに、ちゃんと溶け込めるのか。
2つ目は、自分が耐えられるのか。 クラウドネイティブがレベルの高いエンジニアリングをやっていることは、入社前から百も承知でした。その水準の仕事を、フルリモート・フルフレックスの環境でこなしていけるのか…。
で、実際どうだったか。
正直、最初は対面で働くよりキツかったです(特にメンタル面)。
何がキツかったかというと、相手が今どんな状況なのかが見えないことです。
作業中で手が埋まっているのか、それともそこまで忙しくないのか。それがわからないうえに、まだ関係性もできていない。そんな中で、いきなりハドルを依頼したり、Slackでメンションをつけて相談したりするのは、心理的なハードルが高かったです。
Slackに独り言のように書くだけなら気軽にできたのですが、特定の誰かに直接お願いするとなると、話は別でした。
その結果、本来ならすぐに聞けばわかる内容をこねくり回して1日が終わったり、期待とはまったく違うアウトプットを出したりしていました。
チームメンバーは気にすることないと言ってくれていたのですが、どうしても気を使ってしまって…。この状態が2〜3か月は続きました。
慣れた明確なきっかけがあったわけではありません。ただ、チームでは毎日10時から30分のデイリーミーティングがあり、昨日やったことや今日の予定を話します。フルリモートでも毎日必ず会話する時間があったことで、徐々に慣れていきました。
今では、全員が別々の場所で働いているとは思えないくらいの距離感で、チームに溶け込めていると感じています。たまにイベントで直接会っても、まったく違和感がありません。
では、なぜ慣れることができたのか。ここからは、会社の側面、個人の側面の順に振り返っていきます。
会社の側面から振り返る
成果で評価される、というシンプルさ
まずは、クラウドネイティブの「成果で評価」という考え方です。採用ページにも、評価について「お客様やチームに対してどれだけ価値を出せたかが唯一の成果。」とはっきり書かれています。
これが、フルリモート・フルフレックスとすごく相性がいいと感じています。
たとえば、働いた時間がそのまま報酬になる、いわば時間を切り売りするような働き方だったらどうでしょう。家なら誰も見ていないので、手を動かさずサボることもできます。そこまでいかなくても、成果に直結しないアウトプットでお茶を濁すこともできます。それでも働いた時間が変わらないなら、サボった方が得になってしまいます。これではフルリモートは成り立ちません。
逆に「成果で評価」ということは、いいから成果を出せということでもあります。成果が出なければ、当然評価されません。なので、人の目がないとついつい手を抜いてしまいがちな人には向かない働き方です。
じゃあ私自身にとってはどうかというと、シンプルなのでわかりやすかったです。「お客様やチームにどう役に立てるのか」を考え続ければいい、という一点に集中できたからです。
ただし、シンプルなことと、楽なことは別です。考え続けるだけでなく、実際に成果を出さなければ評価されません。この1年、そこは決して楽ではありませんでした。
業務の水準の高さと、ゼロベースで教えてくれるレビュー
入社してまずぶつかったのは、技術面の壁でした。
扱う領域の専門性がとにかく高く、仮に生成AIに聞いても、正確な答えはなかなか返ってこない領域です。お客様との関わり方も含めて業務の水準が高く、並の経験では太刀打ちできませんでした。
それでもやってこられたのは、レビューの文化が根付いていたおかげです。レビューする側も、私たち新参者がやっていることの難しさは百も承知。だからこそ、いい意味で期待水準が低く、ゼロベースで丁寧に教えてくれました。
特に印象に残っているのが、入社1か月ほどのころのこと。お客様からのお問い合わせに、回答案を作ったときです。
回答案を出す → 指摘をもらう → 直す…を繰り返して、最終的にスレッドの返信は55件になりました。
指摘は、言葉の選び方や手順の書き方から、製品の仕組みそのものまで。ハドルで直接解説してもらったこともあります。何度も書き直しましたが、最後は自分の書いた回答でお問い合わせをクローズできました。
timeでの声かけ
クラウドネイティブにはtime(分報)の文化があります。社員一人ひとりが自分のtimeチャンネルを持っていて、今やっていることや困っていること、考えていることを書き込みます(詳しくは「times批判は根本的に正しい。ではなぜ当社の「times文化」が壊れないのか」をどうぞ)。
入社エントリで、timeで呟けば秒で誰かが飛んできてアドバイスをくれる、と書きましたが、1年経った今も本当にそのとおりです。
特に印象に残っているのが、入社3か月目のやり取りです。とある検証タスクで時間に焦って確認を省いてしまい、大きなタイムロスを発生させてしまいました。
そのことを謝ったとき、チームリーダーから返ってきたのは、「焦らなくて大丈夫、まずは理解するところからでいい」という言葉でした。さらに、翌日ゆっくり話そうとも言ってもらえました。
ミスそのものよりも、私が焦っていることや、負担を抱えていることを気にかけてくれたんだと思います。
こういうやり取りが自然に起きるのは、メンバー全員が、リモートという働き方に完全に適応しているからだと思います。
直接会う機会もちゃんとある
フルリモートとはいえ、直接会う機会もあります。
月に一度ある弊社主催のイベントでは、お客様はもちろん会社のメンバーと直接顔を合わせます。会社への帰属意識を持てたり、直接コミュニケーションを取れたりする場になっています。
そしてもう1つ、非常に重要だと思っているのが、どーなつとリアルどーなつです。
- どーなつ:Slackの社内Botが毎週月曜日にランダムでペアを組み、カジュアルな1on1をする文化(donut(どーなつ)という1on1の文化)
- リアルどーなつ:どーなつのオフライン版。複数人で食事をするスタイルで、飲食代だけでなく交通費や宿泊費も会社が負担してくれます(Real Donut(リアルどーなつ)に参加してきました!)
普段のやり取りはtimeを中心としたテキストなのに距離感が近く感じられるのは、こういう機会があるからだと思います。
月に一度の振り返り会
月に一度の振り返り会で、その月にやったことを振り返っています。
そこでメンバーから、ポジティブなフィードバックをもらえることが多いんです。しかも、自分では気づいていなかった良い行動まで伝えてもらえる。これが本当に励みになっています。
1時間の用事のために、1日休まなくてよくなった
私生活とのバランスという点では、フルリモート・フルフレックスに本当に助けられています。
前職は週3出社のハイブリッド勤務で、勤務時間も固定。なので、子どもの送迎のような急な対応ができませんでした。 1時間で済む用事のために、1日休まなきゃいけないこともありました。
今は、子どもの急な送迎にも対応できます。どうしても1時間だけ役所に行かなきゃいけないときも、休まずに業務の合間に済ませられます。
休まずに済む分、結果的に業務に充てられる時間も増える。会社にとっても個人にとってもハッピーだと思っています。
ここまでのまとめ
ここまで、会社の側面を6つ振り返りました。
ただ、こうした仕組みも「成果で評価」という前提とセットです。仕組みがあるだけで働けるわけではなく、それをどう使って成果につなげるかは、個人の側の話。
というわけで、ここからは私自身の話です。
個人の側面から振り返る
前職までの経験が生きている
私のキャリアは、新卒で金融SEを約5年、その後Webマーケターを3年、そして社内キャリアチェンジで情シスを2年、という流れです(このあたりの紆余曲折は入社エントリに書きました)。
このうち、情シスとWebマーケターの経験が、今の働き方にしっかり生きています。
情シスの経験
- 端末やツールのトラブルは、基本的に自分で切り分けて解決できる。だから、フルリモートでもほとんど困らない
- プロジェクトでは、お客様の情シス担当者と同じ立場を経験していることになる。担当者が何を考え、何を課題とし、何と戦っているのかが想像しやすい
Webマーケターの経験
- マーケター時代も成果第一の世界だったので、成果を出すとはどういうことかを、ある程度わかったうえで働けている
- 会社のマーケティングの話もわかるので、一部関与させてもらっていた
うまくいかなかった時期と、立て直し
特に最初は、求められる水準のお問い合わせ回答が、なかなか書けませんでした。
振り返ると、原因は3つです。
- 技術的な裏付けが足りていなかった
- 実機での確認がおろそかになっていた
- 公式ドキュメントの読み解きが甘く、事実と異なる回答をしていた
これに対しては、チームメンバーから何度もフィードバックをもらいながら、取り組み方を少しずつ改善していきました。そうして徐々に、自力でお問い合わせに回答できるようになりました。
もう1つは、社内の打ち合わせに前向きに参加すること。クラウドネイティブとして大事にしていることや、コンサルの観点を学んでは自分のものにする、を繰り返しました。その結果、コンサル案件でも少しずつ、成果という形で貢献できるようになってきました。
1年経った今では、私が教える側に回ることも増えました。教える立場になってみると、ゼロベースで丁寧に教えるのは「それはそうだよな」と思います。そのうえで教えるときは、やみくもに進めず、「今何が明らかになっていないか」「何をやるべきか」を意識するようにしています。
自己管理のためにやっていること
自己管理のために意識してやっているのは、この5つです。
- 体調を崩さないために定期的に運動する
- Googleカレンダーには、MTGだけでなくタスクを消化する予定も書き込む
- タスクはAsanaで管理する
- 終業時に未消化のタスクがあれば、翌日やるタスクを書き置きしてから退勤する
- フルフレックスではあるけれど、勤務開始時間は毎日揃える
まず、何においても健康は全ての基本なので、定期的な運動を心がけています。
仕事の面においては、誰かに時間を管理されるわけではないので、いつ何をやるかを自分で決めて、見える形にしておくことを徹底しています。
タスクはAsanaに集約し、GoogleカレンダーにはMTGだけでなく、そのタスクを消化する時間も予定として入れる。終業時に未消化のタスクが残っていれば、翌日やることを書き置きしてから退勤します。こうしておくと、翌朝に何から手をつけるかで迷わずに始められ、漏れも防止できます。
そして、フルフレックスでも勤務時間は毎日揃えるようにしています。自由に動かせるからこそ生活リズムが崩れやすいので、そうさせないために開始時刻は揃えています。メンバーから見ても「だいたいこの時間はいる」とわかる方が、声をかけやすいと思います。
往復3時間の通勤がなくなって
前職では、出社日は片道1時間半かけて通勤していました。往復で3時間です。
今はその3時間を、こう使っています。
- 朝:子どもを送ってから10時の業務開始までの1時間半は、運動の時間。9月は月間約120km走りました!
- 夕方:帰りの通勤に使っていた1時間半は、家事・育児の時間
それから、フルフレックスなので中抜けもできます。先日は、11時〜12時の子どもの授業参観に、業務を中抜けして参加しました。
1日の流れは「デバイス&エンドポイントセクションの仕事と職種」で紹介しています(当時は9時始業でしたが、今は10時始業です)。
2年目も続ける理由と、これから
2年目も変わらずここで働こうと思っている一番の理由は、この1年間での成長実感が大きいからです。
具体的には、対面しなくても、お客様やメンバーの真の悩みや、その悩みの原因に気づけるようになってきたこと。入社前に「直接顔を合わせないチームに溶け込めるのか」と不安だった自分からすると、大きな変化です。
冒頭で、私にとっての「働けている」は、成果が出ている・心身が保てている・続けたいと思えるの3つが揃っている状態だと書きました。振り返ってみると、この1年は会社の側面と個人の側面の両方に支えられて、この3つを満たせていたと思います。
2年目は、より難易度の高いお客様の課題を解決できるように、技術も経験も、もっと広く、もっと深く積み上げていきます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!