プロジェクトマネジメントセクションの仕事と職種

Y
Yuka

プロジェクトマネージャー

こんにちは!PMのYukaです。

この記事では、わたしが所属するクラウドネイティブのプロジェクトマネジメントセクションの仕事を紹介します。

結論から先に言うと、プロジェクトマネージャーはスケジュールやタスクを管理する人ではなく、プロジェクトの「成功請負人」です。「PMって、結局スケジュールやタスクを管理する人でしょう?」というイメージをお持ちなら、読み終えるころには少し変わっているかもしれません。

なお、この記事はクラウドネイティブの会社紹介連載「クラウドネイティブの仕事とセクションを知る」の一部です。会社全体の考え方や各セクションの記事一覧は、ハブページからご覧ください。

プロジェクトマネージャーは「成功請負人」です

プロジェクトマネジメントというと、スケジュール表を作り、会議を設定し、タスクの期限を追う仕事だと思われがちです。

もちろんそれも仕事の一部です。でも、それだけならPMという職種にわざわざ対価を払う理由にはなりません。

PMの仕事を一文で言うと、プロジェクトの「成功請負人」です。お客様が目指すゴールに、確実にたどり着くことを請け負う。だからこそ、プロジェクトマネージャーには投資する価値がある。わたしたちはそう考えています。

では「プロジェクトの成功」とは何か

とはいえ、「成功」と一口に言っても、その形はプロジェクトごとに違います。

クラウドネイティブが手がける情報システムやセキュリティのプロジェクトでは、たとえばこんな成功があります。

  • 期日までに、必要なシステムの導入を完了する
  • 期日までに、セキュリティを監査に耐えられる水準まで引き上げる
  • 明確な期限はなくても、お客様自身が自社の情報システム基盤を扱える状態になる

ゴールが違えば、そこに至る道筋も変わります。だからPMはまず、「このプロジェクトにとっての成功とは何か」をお客様と一緒に定義するところから始めます。

成功を分解すると、PMの仕事が見えてくる

成功の形が決まったら、次はそれを「何を満たせば成功と言えるのか」という要素に分解していきます。

この分解こそがPMの中核です。ゴールから逆算して、必要な作業、関わる人、決めるべきこと、避けたいリスクを洗い出す。その結果が、プロジェクトのスコープであり、スケジュールであり、会議体の設計になります。

具体的には、PMはこんな仕事を担います。

  • プロジェクトのスコープ、スケジュール、会議体の設計
  • お客様との定例会の進行、論点整理
  • Asanaなどを使ったタスク管理、Next Action管理
  • 社内エンジニアとの連携、相談、依頼
  • 議事録や決定事項、未決事項の整理
  • リスク、遅延、認識ずれの早期発見
  • 提案資料や報告資料の構成づくり

進行管理も、この一覧の中に含まれています。つまり進行管理は「成功を構成する要素のひとつ」であって、PMの仕事そのものではないのです。

そして、プロジェクトの状況や課題、タスクが見える状態になっていれば、担当外のメンバーも必要に応じて助けに入れます。情報を閉じ込めず、後から見てもわかる場所に置いておく。この透明性も、成功の品質を支える要素のひとつです。

技術と顧客の間に立つ

成功を分解し、道筋を設計する。では、その道筋を実際に作るのは誰でしょうか。

ここで役割分担が生まれます。システムの実装や設定といった技術的な作業は、各領域の専門家であるエンジニアチームにバトンを渡します。PMが技術を完全に自分で実装する必要はありません。

ただし、技術的な議論をまったく理解しなくてよいわけでもありません。

IDの論点なのか、デバイスの論点なのか、セキュリティの論点なのか。いま必要なのは意思決定なのか、調査なのか、検証なのか。誰に確認すれば前に進むのか。こうした判断には、技術への基礎理解と、わからないことを適切に聞ける力が要ります。

PMは、顧客とエンジニアの間に立ち、情報を流し、判断を助ける役割を担います。

この点で、クラウドネイティブのPMは、よくある「タスク管理者」のイメージとも、プロダクトの方向性を決めるプロダクトマネージャー(PdM)とも違います。どちらが上ということではなく、担う役割が違うのです。技術と顧客の両方に橋をかけ、プロジェクトを成功まで運ぶ。それがわたしたちの役割です。

それを支える3つの土台

では、ここまでの一連を支えているものは何でしょうか。PMセクションが土台として大切にしていることが3つあります。

1つめは、心理的安全性です。これは社内に限らず、お客様との間でも同じです。専門家であるエンジニアの指摘は核心を突くからこそ、お客様が「こんなことを聞いてもいいのだろうか」と身構えてしまう場面があります。わからないことをわからないと言える、懸念を気軽に口に出せる。その関係が整っているほど、お客様は表面的な要望の奥にある本当の悩みまで打ち明けてくれます。そこまで聴けてはじめて、本当に解くべき課題が見えてくるのです。

2つめは、論理を共通言語にすることです。経歴も得意領域も違うメンバーが集まり、さらに立場の違うお客様とも進めるからこそ、感覚や経験則ではなく、なぜその判断なのか、何を根拠にするのかを言葉にします。論理があれば、誰とでも同じ土台で議論できます。

3つめは、「何がお客様のためになるか」を徹底的に考えることです。スケジュールどおりに進めること自体が目的化していないか。いま決めようとしていることは、お客様の本当の目的につながっているか。目先の合意ではなく、お客様にとっての真の最適解を追う。迷ったときは、必ずここに立ち返ります。

どんなチームで、どんな人と働きたいか

クラウドネイティブのPMセクションは、2026年6月時点で6人のチームです。元エンジニア、元営業、異業種からの転職と、バックグラウンドは本当に様々です。PMという仕事の入口は、ひとつではありません。

わたし自身も情シス出身ではなく、未経験からPMを始めました。それでも迷子にならずに取り組めているのは、経歴がバラバラだからこそ互いの相談にとことん乗る、このチームの土台があるからです。

だからこそ、一緒に働きたいのはこんな人です。

  • 自分の考えを言葉にすることを諦めない人。判断基準や価値観を、自分の言葉で語れる人
  • コミュニケーションに美意識がある人。伝わっているか、相手がどう受け取っているかにこだわれる人
  • 論理的なブレのなさと、度胸を持てる人。相手が誰であっても、お客様の本質的な利益のために、筋を通して「自分はこう考える」と言える人

技術そのものを専門にしていなくても構いません。知らないことを学び、社内の専門家に聞き、お客様に伝わる形にする。その姿勢があれば、入口のバックグラウンドは問いません。

よくある質問

Q. 未経験でもPMになれますか?

なれます。実際にセクションのメンバーのバックグラウンドは様々で、わたし自身も未経験から始めました。知らないことを学び、社内の専門家に聞き、お客様に伝わる形にする姿勢があれば、入口は問いません。いきなりPMでなくても、支援業務から関わるプロジェクトアシスタントという道もあります。

Q. プロダクトマネージャー(PdM)とは何が違いますか?

PdMがプロダクトの方向性や仕様を決める役割であるのに対し、クラウドネイティブのPMは、お客様のプロジェクトの成功を請け負い、技術と顧客の間に立って成功までの道筋を設計・推進する役割です。どちらが上ということではなく、担う領域が異なります。

一緒に働きたい方へ

プロジェクトを前に進める仕事に関心がある方は、プロジェクトマネージャーの募集ページをご覧ください。技術領域を横断しながら、顧客、エンジニア、セールスをつなぐ仕事です。

PMそのものより、まずは支援業務からチームに関わりたい方には、プロジェクトアシスタントという入口もあります。議事録やNext Actionの管理、Asanaのメンテナンス、提案・報告資料のドラフト作成などでプロジェクトの進行を支える役割で、ITツールのリテラシーがあれば未経験からでも始められ、PMやエンジニアへのキャリアパスも描けます。

複雑な話を整理し、チームの力を引き出し、お客様と一緒に前に進む。そういう仕事に面白さを感じる方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう。

連載「クラウドネイティブの仕事とセクションを知る」では、ほかのセクションの仕事も紹介しています。気になるところがあれば、あわせてのぞいてみてくださいね。

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