はじめに
弊社クラウドネイティブではコンサルティングだけではなく、各種クラウド製品の代理店業務を行なっております。製品のことをもっと知るために、その会社で働いている人にインタビューをしてみました。
【〇〇の人に聞いてみたシリーズ!】第3回目はNetskope Japan株式会社 カントリーマネージャーの大黒 甚一郎さんにお話をお伺いしました!
ジンさんはなんとアメリカのサンフランシスコにお住まいでしたので、深夜帯にも関わらずインタビューを受けていただきました。また、びっくりするほど日本語ペラペラでしたので、インタビューはもちろん日本語で行いました。
Netskopeの詳細はこちら。
まずはジンさんってどんな人?
アリゾナ大学在学中は陸上の中距離選手でオリンピックをめざすも、怪我で断念。陸上一筋で、キャリアのことを考えていなかったそうで、大学卒業後にレンタカー会社に就職。リージョンで1位になるなど結果を出すも俗にいうブラック企業だったので1年で転職され、政府関係の仕事に就職。その際に仕事の傍、サンフランシスコ大学の大学院でMBAを取られました。
政府関係の仕事をずっと続けるつもりはなかったようで、ルームメイトに進められたSalesforceに転職。営業としてGlobalで1位になるなど大活躍でしたが、どんどん会社規模が大きくななり大企業になるにつれてジンさんの気持ちは少しずつ離れていきました。
そんな時にリクルーターからMDMの会社で当時業界No.3のZenpriseを勧められ、転職。当時、スマホが普及してきて、伸びしろのある会社だったそうですが、そこに目をつけたCitrixに買収されました。で、その後Netskopeに営業マネージャーとして転職をされたそうです。CASBという言葉すらなかった時代から、Netskopeに入社し、現在は8年いらっしゃるそうです。
ちなみに本日お召しになっていたジャケットは数ヶ月前にシアトルのスターバックスで購入されたコーヒー豆のジャケットだそうで、いつもの格好とは違う特別な装いでインタビューに参加いただいたとてもフレンドリーなお方でした。
本社ってどんなところ?CEOってどんな人?
本社はアメリカのシリコンバレーのサンタ・クララという場所にあります。サンタ・クララはインテルやNVIDIAの本社など世界中のハイテク企業が集中するエリアです。
年に一度全社員を集めたSales Kick Offと、四半期でAll Handsがあるそうですが、CEOのSanjay氏は、社員の努力に対して感謝し、それをきちんと言葉で伝えられることができる方だそうです。ジンさんが入社された時はNetskopeはまだ30名ほどで、当時全員の面接をCEOのSanjay氏が行われていました。入社の際に、営業経験のないSanjay氏から、「あなたの仕事のことよくわからないんだよね」と、素直に伝えられたそうで、そういったSanjay氏のお人柄に惹かれ入社を決意されたそうです。
Netskopeの特徴は何だと思いますか?
機能面では、通信の中身を復号化してインスペクションするコアエンジンが他社と比べてきめこまかさと柔軟性が違うそうです。
また、進化のスピードがとても早いのも特徴です。SASEとしての機能がありますと宣伝している製品はとても多いですが、実は複数を組み合わせてたり、SD-WANだったなんてこともありますよね。NetskopeはSASEとしての機能をほぼ全て対応することができるとのこと。
進化のスピードが速い背景には、Netskopeの会社のカルチャーもあり、承認スピードや変化への対応速度が非常に高く、また開発にとても力入れられています。日本は4年ほど前に立ち上げたばかりのため18名とまだ成長段階で開発チームはいませんが、現在グローバルでは1,600名ほどいてそのうち7割がエンジニアだそうです。
他社製品と比べて劣っているところはどこだと思いますか?
またこの失礼な質問聞いちゃいました。ジンさんは優しく応えてくださいました。
Netskopeの知名度はまだ低く、ただのCASB製品であると認識されてしまっていますが、先ほど伺った通り進化のスピードが非常に速いので、数年後のNetskopeは今のNetskopeと大きく変わります!とのことです!楽しみですね。
イメチェンをしたいとジンさんはおっしゃっていましたが、Blogをご覧になっているみなさま、ぜひNetskopeを検討してみて下さい!SWGやZTNA、FWaaSなどあなたの必要な機能が盛り込まれている可能性がありますよ!!
製品の一番好きな機能はどこですか?
即答で「DLPが一番好き」だとおっしゃっていました。
DLPはData Loss Prevention、つまりデータ漏洩防止のことです。詳細はこちら。
「価値を最大化するポイントはDLPになる」そうです。
ただDLPをきちんと使いこなすのは管理者の責任で、残念なことにDLP自体は全てのお客様に浸透しているわけではないそうです。Netskope導入企業でも、Netskopeで何をどこまでやりたいかによって大きく変わります。可視化だけで満足する人もいれば、DLPまでやりたい人もいる。
どうせ導入するなら最大限利用していただきたいという思いがありますので、ぜひDLPに注目してください!
お客様との忘れられないエピソードはありますか?
Netskope Japanの第1号のお客様は忘れられないようです。最初は日本で売れるかどうかもわからない、全てが手探り状態の際に、購入いただいたそうです。その導入時に責任者をされていた方は、現在別の会社に転職をされているそうですが、そこでもNetskopeを使っていただいているそうです。会社が変わっても、変わらず導入いただけるって、すごく嬉しいことですよね!
実はジンさん、代表のシンジと仲が良いのです!
もともと共通のお友達もおり、二人とも車好きとのこともあり、出張で日本に滞在中に夜間いきなり箱根行こうぜとシンジのGT-Rでドライブしたり、シンジがアメリカに出張の際は、ジンさんのロードスターでドライブをしたりされていたそうです。
実はそのご縁もあり、あどみんちゃんの対談シリーズにも出ていただいたこともあります!
製品に対して一番多く受けるリクエストはなんですか?
「固定IPのリクエストは多いですね。」
なんとこちら、来年のどこかで改善の予定はあるそうです。ただ、金額が少し高額になるのではとの予測でした。
いくらになるのでしょうか・・・ドキドキ
この会社やプロダクトをどうしていきたいですか?
「やはり会社をもっと成長させたいですね!」
Netskopeが日本で販売を始めたのは4年前ですが、実際に売れ始めたのは3年くらい前になるそうです。今年2021年は前年度比で3倍伸びたそうですので、来年も同じように成長していきたいとのことでした。そのためにも、見込み客を増やし、人をどんどん採用していきたいと考えられていらっしゃいます。
ここらでちょっと雑談!
ずばりNetskope以外で、好きなクラウド製品は?
「やっぱりSalesforce!」
Salesforceのいいところは、カスタマイズがしやすい。ただ、カスタマイズしやすいというのはいいことだけじゃなくて、誰でもできちゃうから変なカスタマイズしちゃうことが多いんだよね〜とSalesforce愛を感じる回答でした。
「アウトリーチ」というインサイドセールスが使うためのリードナーチャリングの製品もお気に入りとのことです。年間1ユーザー1000ドルと値段は決して安くはないですが、現在グローバルに比べて日本は人数が少ないのにも関わらずアポイントの数ではUSの3倍と、かなりの結果を出せているのはこのツールを使っているからだとおっしゃっていました。
好きな製品以外にも気になっている会社もきいちゃいました!
「注目しているのはCrowdStrikeやOktaです」
この2社はマイクロソフトと戦っていると思っているので、今後の行く末が気になっている。CrowdStrikeはまだ200名くらいの時から見守っているそうです。
Netskope、OktaなどUSの製品がどんどん日本に入ってきている現状がありますが、日本ではMicrosoftやGoogleをはじめ、NetskopeのようなITインフラになるような製品が作られておらず、エンタープライズになればなるほど日本の製品を選ばなくなってしまう現状があります。今後日本の製品が生き残る道があるのか、見解を聞いちゃいました。
「シリコンバレーでは、企業の作られ方が違う」
たとえ赤字続きでも、投資してもらってお金もらえればOKなので、技術やアイディアにお金が投資される。その結果、スタートアップが育つ。日本はそうではなく、どうしても短期的な利益を追い求めてしまいがちに見えてしまうとのこと。
少し回答からズレるが、日本の小さくて歴史のある会社はクラウド製品に抵抗があり、Netskopeを始めクラウド製品の導入に躊躇している。小さくてもイケイケの会社は初めの段階でクラウドネイティブな製品を導入しインフラを作っていく。そういう企業が今後伸びていくんだと思うとおっしゃっていました。さらに、エンタープライズ級の企業は、日本の製品ではなく、セキュリティや信頼性で結局はUSや海外の製品を選んでしまう。
コロナ禍でクラウド化が急速に進み、ここ2年で大きく働き方が変わった企業も多いと思います。今すぐにシリコンバレーのようには難しいのかもしれませんが、企業のあり方、会社の育て方が少しずつ変化し、日本製の素晴らしい製品がどんどん出てくる世の中になると面白いなと考えるきっかけになったコメントでインタビューが締めくくられました。
と、思いきやほっこりするおまけの話
ジンさんがバーチャル背景を取ると、後ろにはNetskopeのパネルがありました。このパネルはまだ日本に社員がおらず、ジンさん一人で日本を見ていた時のイベントで掲示したパネルだそうです。
社員もいないのでその当時お付き合いをしていた彼女(社員ではありません)に3日間ブースに立ってもらい、Netskopeのビラ配りをお願いしたそうです。その思い出のパネルをアメリカに郵送してもらい、ずっと飾っているそうです。その彼女というのが、今の奥様だとのことでした。
素敵な話ですね!
終わりに
インタビューでは、ついつい楽しくなってしまって、脱線しまくりながらも、たくさんの素敵なお話を聞くことができました。ジンさん、マーケティングの千葉さん、ありがとうございました!
2022年はぜひイベントなども一緒に開催していきましょう!
おしまい♪