SaaS その他

Notionという概念を使いこなす

運用支援チームの大友です。
チームの持ち回りでやっているアドベントカレンダー2日目になります。
Cloudnative IRS Advent Calendar 2025 – Adventar


もう2025年も終わりですね。個人的に毎年のように「今年残りxヶ月しかないよ!」って騒ぐのをそろそろ止めたいと思っています。
残り1ヶ月あるので年末モードに入る前に一気に駆け抜けちゃいましょう!

さて、いきなりですがみなさんNotion使ってますか?

Notionは2016年にリリース、2024年には全世界でユーザー数が1億人を突破しています。すごすぎ。
特に2020年時点では100万人だったので、コロナのDXブームから急成長していることがわかります。
使い手を選ばない汎用性から、個人からエンタープライズまで幅広く浸透しています。

私はクラウドネイティブに入社してから3ヶ月、Notionを触らない日はありません。プロジェクトの情報、チームのこと、社内のルール確認、個人的な検証メモなど…あらゆる事柄がNotionに収められているからです。

なぜそこまでNotionが使われるのか?
私なりの目線で考えて書いてみたので、ぜひご覧ください。

Notionを何となく理解しよう

Notionって英語だと「概念」って意味みたいです。

その名の通り?で、用途を限定せず使え、さまざまなことを表現できるためピッタリな名前だなーと思いました。
Notionでは大きく3つ、以下のようなことが実現可能です。

  • 情報を高い自由度で一元管理できる場所が作れる
  • デフォルトでSaaSとのコネクターが用意されているため簡単に連携ができる
  • Notion AIを使って、集めた情報と連携したSaaSから得た情報を収集・整理ができる

Notionが欲しくなっちゃう理由

キーワードは「情報のサイロ化」です。

今では、弊社のお客様を含む多くの企業がたくさんのSaaSを使われていると思います。

チャットツールはSlack?Teams?

ストレージはBox?Google Drive?

プロジェクト管理はJira?GitHub?

これら用途特化のツールはとても便利ですが、種類も多くなり情報が分断されている現状があります。

もちろん弊社が導入する時は、SaaSの乱立や用途が重複する状態にならないように細心の注意を払いますが、気がついたらなっちゃってるって企業は結構あると思います。

弊社へのお問い合わせとして、部門ごとに利用しているチャットツール、カレンダーアプリなどが異なるから運用が面倒!とか、ナレッジがテキスト形式でローカルにあるから会社として貯まらない!ってことがよくあります。

統一するのが一番良い解決策ではありますが、多大な工数と関係者への接触が必要になり、とんでもないコストがかかります。そんな簡単な話じゃないですよね。

そこでNotionの出番というわけです。

ではNotionを使うとどうなる?

Notionが入り口になることで分断された情報を一つにまとめることができます。

例としてよくある状況を想定してみました。

  • 案件メモとかナレッジとかが、メモ帳やExcelにバラバラにまとめてあって貯まらないんだよね
  • Googleカレンダーにスケジュール入れてるんだけど、案件で発生した打ち合わせをよく入れ忘れるからシステムで何とかしたいんだよね
  • タスク管理でAsanaを使ってるんだけど、細かい相談はSlackやZoomでやってるからあちこちに案件情報があって見づらいんだよね

あるあるな状況ですが、業務的にクリティカルではないため対策が後回しになりがちです。

それ、Notionならこうなります。

  • メモ帳やExcelにあった情報はNotionに直接記載、AIによる検索でナレッジ化も楽々!
  • GoogleカレンダーをNotionカレンダーに連携し、Notionデータベースに入力した打ち合わせ予定を自動でスケジュールとして作成!
  • AsanaのタスクリストをNotionのページに埋め込む!そのページを見れば全て解決する状況が作れる!

文章だけだとアレなんで、実際にページを作ってみます。

まずはメモ帳やExcelに残していたテキストを、Notionに直接記載しています。
Notionのページはブロック形式で作れるため、視認性、可読性がとても優れています。
見出しを作り項目ごとに区切る、表を作り整理する、担当者にメンションしたり思ったことは大体できちゃいます。

続いてタスク管理をしているAsanaからリストを自動同期させます。

デフォルトでコネクターが用意されており、データもプロパティ含め自動でデータベースとして取り込まれるため、アカウントごとに権限を付与することですぐに設定が完了します。

同期は一方向で行われ、内容の更新はAsana側で行うため、あくまでも内容確認用としての利用になります。 ただし、データベース自体がリンクになっているのでクリックすればAsanaにも素早くアクセス可能です!

最後にNotionカレンダーを利用して、プロジェクトに関連する予定の管理をしていきましょう。
打ち合わせ予定を入れるデータベースを作り、例として以下のように予定を入力します。

あとはデータベースの設定から「カレンダーで管理」をクリックするだけ!
(設定見るだけで色々できることがわかるね)

これで自動でNotionカレンダーに追加されました。
データベースの更新も即時反映なので使い勝手もGoodです!

これらの情報が一ページに集まるってそれだけで魅力的だと思いませんか?
プロジェクト状況の確認など、とりあえずNotionを見ようという意識が生まれ情報が集約することで、サイロ化が解消されていくわけです。

日々拡張される機能を使いこなそう!

じゃあ導入した後はどうなるの?ってことをお話しします。
Notionでは機能更新があり、日々魅力的な機能が追加されています。

2023年、書くツールから処理させるツールへ

生成AIの潮流もあり、Notionも2023年からNotion AIが使えるようになっています。文章を作成するだけでは他のツールと同じですが、SaaSと連携して情報収集を行い、データベースやMarkdown形式でのテキストを扱うことができるため、収集した情報の整理に長けています。これらの動作をAIエージェントが代替することで、利用者の負荷低減することができるわけです。

2025年9月、Notionカレンダーおよびメールの追加

先ほど紹介したNotionカレンダーやNotionメールなど、Notion独自のツールも拡充されています。これらのツールはGoogleカレンダーやGmailと連携することができ、Notionとの親和性を高めて実現可能なことを増やしています。これからも時代に沿った機能が拡張されていくので要チェックです!

まとめ

Notionが解決できることってクリティカルではないことが多いです。

それでも管理工数削減や運用改善に始まり、その自由度により各ユーザーがよりよい使い方を考えだそうとする環境が生まれることが最大のメリットだと思います。
私も日々楽しみながらいじくり回していますので、次回からはもうちょっと発展的な使い方をご紹介したいと思います。

もし直接相談したいことがあったらクラウドネイティブにお気軽にどうぞ!

ともしゅう

運用支援チームのともしゅう(大友)です。趣味はアカペラ、筋トレ、魚を捌くこと、ゲームなどなど。気になったら何でもやってみる派です。ペットはカナヘビ。